約30万本のラッパ水仙と約1キロメートルにわたる桜並木
豊かな自然に恵まれた群馬県。県内の各地には花の名所が数多くあります。今月号から「るっく&WALK」では、季節を彩る花々を紹介していきたいと思います。
最初にご紹介するのは、4月に楚々とした美しい花を咲かせる水仙です。残雪の中で春の訪れを告げる花として、別名「雪中花」とも呼ばれています。ヒガンバナ科に属し、学名の「ナルキッソス」は、ギリシャ神話に登場する水面に映った自分自身に恋してしまう美少年の名前に由来しているのだとか。その甘い香りには、リラックス効果があるといわれています。
水仙
ほぺたんは群馬県北西部にある東吾妻町へ!東吾妻町は全国でも有数のラッパ水仙の産地として知られています。町内では、4月上旬から中旬にかけて、水仙街道をはじめ至るところで可憐に咲く水仙の姿を見ることができます。
なかでも、吾妻川に面した岩井親水公園そばの水仙畑は、町一番の絶景といわれています。花畑に植えられたラッパ水仙の数はなんと約30万本。満開になると、見渡す限り一面があざやかな黄色にそまり、さわやかな香りが広がります。川沿いには桜並木が約1キロメートルにわたって続き、水仙の黄色と桜の薄紅色の美しいコントラストを楽しめます。
吾妻川のほとりにある水仙畑へ!
岩井親水公園では、水仙の見ごろにあわせて「東吾妻町すいせん祭り」が開かれます。(2019年は4月13日開催)。岩櫃太鼓や阿波踊り、キッズダンスショー、抽選会など、さまざまなイベントが行われ、特産品や水仙の切り花なども販売。毎年、県内外からたくさんの人が訪れ、にぎわいを見せます。
10回目を迎える「東吾妻町すいせん祭り」
東吾妻町のマスコット「水仙ちゃん」
水仙に続いて、東吾妻町には新緑の季節がやってきます。「岩櫃山」では、4月から観光案内所が開かれ、「続日本100名城」に認定された岩櫃城跡や山頂の美しい景色を見ようと登山客が訪れます。また、「吾妻峡」では、「耶馬渓しのぐ吾妻峡」と謳われる渓谷美を楽しめます。花畑から新緑まで、東吾妻町でうららかな季節を満喫しませんか。
岩櫃山
吾妻峡
おなかが空いた取材班が立ち寄ったのは「天然酵母ぱん&カフェ エルム」。かわいらしい店内には、厳選された素材でつくられたパンとベーグルが並びます。塩の代わりに花豆のお味噌を使ったパンは滋味深い味わい。11時半からは、スープやドリンクがセットになったランチプレートをいただくこともできます!
天然酵母ぱん(カフェ エルム)
住所…吾妻郡中之条町伊勢町20-5
営業時間…9時~18時
定休日…水曜
TEL…0279-26-2630