るっく&WALK

NO.198 群馬の日本一「日本一のモグラ駅」(2018年11月号)

地価の階段の写真

地下約70メートルの下りホームと地上をつなぐ階段

るっく&WALK in みなかみ町

日本一のモグラ駅

群馬と新潟を結ぶ上越線。その途中にある土合駅は「日本一のモグラ駅」と呼ばれています。駅舎や上りホームは地上にありますが、新潟方面へ向かう列車が到着する下りホームがあるのは地下約70メートル。10分ほど階段を上らないと改札口までたどり着けません。

土合駅ができたのは1936年。当時、下り列車は上り列車と同じ線路の上を走り、ホームは地上にあるひとつだけでした。しかし、1960年代、上越線が複線化されることになります。最初に上越線がつくられたころより土木技術が発達していたので、山肌に沿って線路を敷くのではなく、長大なトンネルをつくり、できるだけ短い距離で駅と駅を結ぼうと計画されました。その結果、土合駅の下りホームは新清水トンネルの中につくられることになったのです。

上越線に乗って、土合駅へやってきたほぺたん。トンネルの中にあるホームは、とてもひんやりしています。駅舎へ向かおうと歩き出したほぺたんは、300メートル以上も続く階段を見てびっくり! 462段に及ぶ階段の途中には、休憩ができるベンチまで用意されています。さらにその先には駅舎への連絡通路があり、こちらにも24段の階段があるので、下りホームから改札口までは合計486段の階段を登ることになります。

下りホームの写真

土合駅 下りホーム

現在は無人駅の土合駅。改札口では、「きっぷ入れ」と書かれた箱に切符を入れます。反対に、土合駅から乗車する際は、発行機のボタンを押して、乗車駅証明書をもらうのだとか。

きっぷ入れの写真

きっぷ入れ

乗車駅証明書発行機の写真

乗車駅証明書を発行

駅舎の外には、「ようこそ日本一のモグラえき」と書かれた看板が掲げられています。列車の本数があまり多くないため、有名なモグラ駅を見ようと車でやって来る人もいるほどです。

駅の看板の写真

文字にモグラが隠れた一風変わった看板

駅舎の写真

谷川岳をモチーフにした三角屋根の駅舎

谷川岳の玄関口としても親しまれる土合駅。近くには、地元の名産品やできたてのお菓子がならぶドライブインや宿泊施設もあります

土合駅から1.5キロメートルほど先の「谷川岳ロープウェイ」を利用すれば、谷川連峰の絶景を気軽に楽しむこともできます。ロープウェイの終点、天神平は標高が高いため、ひと足早く紅葉が色づきはじめ、10月上旬から10月下旬にかけてロープウェイからの景色は日ごとに移り変わっていきます。11月になると、紅葉と雪の美しいコントラストが見られることもあるそうです。

地図
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