るっく&WALK

NO.153 上毛かるた 「ね」の札(2015年1月号)

上毛かるた 「ね」の札

許諾第05-010901号

ロゴ

長年愛され続ける郷土の食材

群馬県南西部に位置する下仁田町は、妙義山や荒船山など高い山々に囲まれています。水はけのよい傾斜地を利用して、この地では長い間、ねぎとこんにゃくがつくられてきました。

こんにゃく芋の写真

群馬県内で栽培されるこんにゃく芋(画像提供:JA甘楽富岡)

11月末、ほぺたんは下仁田町にあるねぎ畑へ。旬を迎えた下仁田ねぎの収穫をお手伝いしました。「あれ、なんだか他のねぎと違うみたい?」ほぺたんが手に取った下仁田ねぎは、普段スーパーで見かけるネギと比べて、太くて短い形をしています。

見た目だけでなく、味にも特徴がある下仁田ねぎ。生のままでは刺すような辛みがありますが、火を通すと短時間で柔らかくなり、特有の風味と甘みが出てきます。とろけるような舌触りと味わいは、ねぎの中でも最高といわれるほどです。

その昔、下仁田ねぎは高級食材として珍重され、高崎藩の殿様が諸大名に贈ったり、江戸城中の旗本がはるばる注文を出したことから「殿様ねぎ」とも呼ばれています。

下仁田ねぎは、下仁田町でしかおいしく育てることができません。他の地域でつくったものは、見た目は同じでも味がまったく違うそうです。下仁田町のねぎ畑にやって来たほぺたんは、とってもおいしいおみやげを手に入れることができました。下仁田ねぎは、11月から2月頃まで町内にある農産物直売所や道の駅などで買うこともできます。

収穫体験するほぺたん

ほぺたんが収穫体験に挑戦!

下仁田ねぎの写真

下仁田ねぎ

こんにゃくパーク 外観

こんにゃくパーク 外観

ガラス越しに見学する様子

ガラス越しに見える製造マシンに興味津々

次に、ほぺたんは、下仁田町のお隣、甘楽町にある「こんにゃくパーク」へ。こんにゃく芋の年間収穫量は日本全国で6万5千トンですが、なんとその約92%が群馬県内で生産されているのだとか(2013年調べ)。そんな地元の名産であるこんにゃくの魅力を伝えるためにできたのが「こんにゃくパーク」です。ここでは、こんにゃく製造工場の様子を見学したり、映像やパネルを見ながら、こんにゃくの基礎知識からつくり方、歴史までを楽しく学べます。

こんにゃくパークには、このほか、こんにゃくづくりを体験するコーナーや、こんにゃく料理を味わうことができるバイキングコーナーもあります。バイキングコーナーでは、おでんや味噌田楽、さしみこんにゃくなどおなじみのものからラーメンや稲庭うどん風の新メニューまで、数十種類のこんにゃく料理が食べ放題! お気に入りの味を見つけたら、隣の売店で購入することもできますよ。

こんにゃく料理の写真

手づくりこんにゃく体験(有料)

手づくりこんにゃく体験の様子

さまざまな料理が並ぶバイキング

こしね汁の写真

こしね汁

さて、おうちに帰ったほぺたんは、自分で収穫した下仁田ねぎとおみやげに買ったこんにゃくでつくった「こしね汁」を食べました。寒さがしみる今日このごろ、群馬に伝わる郷土料理を食べて温まりませんか?

編集部だより

富岡製糸場から車で約15分と近く、県外からのバスツアーでも人気の「こんにゃくパーク」。取材に訪れた日も、子どもからお年寄りまでたくさんのお客さんでにぎわっていました。おなじみの食材のこんにゃくですが、「こんにゃくパーク」には「こんにゃくラーメン」や「こんにゃくパン」など初めて見るこんにゃく商品がいっぱい。その新しい魅力にみせられ、すっかりこんにゃくの虜になりました!

こんにゃくパーク

住所…甘楽郡甘楽町小幡204-1
開館時間…9時~18時(最終受付17時)
定休日…年末年始
0274-60-4100

地図
  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。

■次回は「こ」の札をご紹介します。