るっく&WALK

NO.275 龍がすむ町へ・玉村町(2026年9月号)

福島橋の写真

利根川に架かる福島橋

るっく&WALK in 玉村町

龍がすむ町へ

田園風景の中を利根川と烏川という2つの大きな川が流れる玉村町。橋を渡れば大きな空の下に河原が広がり、その先に遠くの山並みまで見晴らせます。そんな町の名の由来とされるのが「龍の玉伝説」。町のマンホールにも「龍の玉」が描かれています。それは、こんなお話です。

玉村町マンホールの写真

配布場所:
平日/玉村町水道庁舎(上下水道課) 
土曜・日曜・祝日/道の駅 玉村宿

昔、平将門が東国に勢力を広げていた頃のこと。この地に美しい娘がいて、近くの里に住む若者と恋仲でした。ところが、土地の豪族が娘を平将門に差し出そうと企みます。逃げようとした娘は矢川のほとりに追い詰められ、川へ身を投げてしまいました。若者も後を追いました。

その後、矢川に夜ごと青く光る二つの玉が現れ、村人は娘が龍神の化身で、青い玉は龍神のあごの玉の精と考え、祠をつくって玉を祭りました。それから数百年後。利根川が大洪水をおこし、濁流から龍神がのぼり、二つの玉のうち一つを持ち去ってしまいます。村人は寺を建て、残された玉を奉納しました。龍の玉があるので、この地を玉村と呼ぶようになりました。

伝説の舞台は今も残っています。ほぺたんが訪れたのは、静かな境内の満福寺。寺には龍の玉を納めたとされる二重の箱が保管されています。中を見ると失明するといわれ、誰も内箱を開けたことがないのだとか。日照りのときには、その箱を祭ると大雷雨になると信じられていたそうです。

玉を納めたと伝わる箱の写真

龍の玉を納めたと伝わる箱 
※一般公開していません

玉村町歴史資料館では、古墳時代から江戸時代までの歴史を中心に紹介。洪水が繰り返される中、江戸時代の新田開発によって現在の玉村町の基礎が築かれたことや、日光東照宮へ向かう朝廷の使者が通った日光例幣使道(にっこうれいへいしどう)最初の宿場町として栄えた歴史を、模型や映像、豊富な資料で楽しく学べます。水神祭に使う麦わら舟や、「塩顔イケメン」の愛称で親しまれる人面付円筒埴輪も見どころです。

塩顔イケメンとほぺたんの写真

塩顔イケメンと記念撮影!

伝説と歴史をたどったあとは、烏川河川敷に広がる水辺の森公園へ。9月中旬から下旬に彼岸花が咲き、小川が流れる木立を燃えるような朱赤で染めます。初秋の水辺を訪れてみませんか。

彼岸花の写真

水辺の森公園の彼岸花

編集だより

海なし県・群馬に海老の専門店?訪ねたのは、玉村町の海産物問屋が今年5月にオープンした直営ショップ。“海老王子”こと町田社長おすすめの「まるごと海老フライ」は、保水剤などを使っておらず海老本来のおいしさを味わえます。酒蔵など地元店とコラボした魚介の加工品も並び、玉村町みやげにもおすすめ。

海老善ショップの写真

海老善ショップ
住所…群馬県佐波郡玉村町板井1251-1
TEL…0270-64-0600
営業時間…
10時~12時・13時~17時
定休日…水曜・日曜・祝日

  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。
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