世界遺産・田島弥平旧宅
マンホールカードを手に、ほぺたんがやって来たのは伊勢崎市。カードの中央でほほ笑むのは、市のキャラクター「くわまる」。桑の葉と繭をモチーフにした桑の妖精です。「田島弥平旧宅」の世界遺産登録を応援するために誕生したと聞き、「田島弥平ってどんな人?」と興味津々。答えを探しに境島村へ向かいました。
配布場所:
伊勢崎駅前 インフォメーションセンター
配布時間:9時~21時 ※月曜休み
田島弥平の肖像画
境島村は、市南部の利根川沿いに広がる地域。利根川はたびたび洪水を起こしましたが、そのたびに運ばれる肥沃で水はけの良い土は、蚕の餌となる桑の栽培にもってこい。そこで村の人々は、江戸時代から蚕種(蚕の卵)製造を始めました。
幕末、この地の蚕種製造農家に生まれたのが田島弥平です。家業を継いだ弥平は、より良い蚕の飼育法を研究。温度や湿度の変化に弱い蚕は飼育が難しく、養蚕農家を悩ませていました。そこで弥平が着目したのが通気性です。蚕室の屋根に窓を設けて換気する構造「やぐら」を考案し、1863年、やぐらを備えた自宅兼蚕室を建て、新しい養蚕法「清涼育」を実践しました。
弥平の著書によって清涼育は全国へ広まり、島村(現在の境島村)は蚕種・養蚕の先進地として発展します。絹産業を通じて日本の近代化に貢献したことが評価され、2014年、田島弥平旧宅は世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産に登録されました。
やぐらのある築160年以上の旧宅は、今も子孫の方が暮らす現役の住まい。庭から外観を見学でき、地元のガイドさんが建物の工夫や弥平の功績を解説してくれます。
「旧宅の周辺もぜひ歩いてみてください。幕末から明治の養蚕農家が残り、タイムスリップした気分になりますよ」とガイドさん。見学の前後には、田島弥平旧宅案内所にも立ち寄ってみましょう。田島一族の功績や地域の歴史を学べます。
ほぺたん、田島弥平旧宅案内所へ!
マンホールカードには、くわまるを囲むように4つの市の花が描かれています。その一つが菊の花。11月上旬、「あかぼり小菊の里」では色とりどりの小菊が丘一面を彩ります。
あかぼり小菊の里
取材の合間に寄り道。扉を開けると甘い香りに包まれ、絵本のような空間が。太田市出身のパティシエが、地域に根づく菓子店を目指し3年前に開業しました。シフォンケーキやプリンは毎日のおやつにぴったり。アイシングクッキーとクレープは近所の子どもに人気です。

お菓子工房Biscotto
住所…伊勢崎市境下武士457-1
TEL…070-8523-8014
営業時間…10時~17時30分
土曜:10時~17時 日曜:10時~13時
定休日…火曜・水曜・祝日