許諾第05-010901号
みなかみ町から太平洋へと流れ注ぐ利根川
「坂東太郎」という名前を聞いたことがありますか? 「太郎」という名前は、昔から長男につけられ、最大のものや最長のものの例えとして使われました。「坂東太郎」とは、関東一の大河であることから利根川につけられた別名です。
利根川の水源は、群馬県の最北部、みなかみ町にあります。大水上山(おおみなかみやま)の山頂付近を出発地点として関東平野を流れ下り太平洋へと注ぐ利根川。その長さは、信濃川に次いで日本第2位。流域面積は、日本一の広さを誇ります。
利根川水系の水は、戦前から群馬県だけでなく近隣都市へ供給され、生活用水や農業・工業用水などに利用されてきました。戦後は、ダムを活用した水力発電の開発も進み、利根川は私たちの生活の中で重要な役割を果たしています。また、自然豊かな利根川は、生きものたちにとって、大切な住みかとなっています。
利根川源流のまち、みなかみ町にやって来たほぺたん。最初に訪ねたのは、「道の駅 水紀行館」の中にある「水産学習館」です。同館では、利根川水系に生息する生きものやその生息環境が紹介されています。利根川の自然を模した水槽の中では、イワナやヤマメなどが気持ちよさそうに泳いでいました。
淡水生物を紹介する水産学習館
さまざまな角度からお魚を見てみよう!
トンネル型の水槽をくぐったほぺたんは、頭の上を泳ぐ魚たちに大興奮!さまざまな角度から魚たちが泳ぐ姿を見ていると、まるで川の中にいるような気分になりました。館内には、他にもたくさんの水槽があり、利根川以外の場所に住む珍しい魚も見ることができます。
水遊び場がある清流公園
与謝野晶子の歌碑
水産学習館を見学した後は、利根川に沿って周辺を歩いてみましょう。河川敷にある清流公園から下流に向かうと、景勝地として名高い諏訪峡(すわきょう)にたどり着きます。四季折々の風景が楽しめる利根川の渓谷美は、歌人・与謝野晶子をはじめ、多くの文人に愛されてきました。
ほぺたんが川辺を歩いていると、大きなボートが勢いよく川を下っていきました。水しぶきをあげながら川を下るラフティングは、見ているだけでも大迫力! ラフティングやキャニオニング、カヌーなど、さまざまな川遊びを楽しめることも、利根川の魅力です。
全長およそ322キロメートルにおよぶ利根川。その景色は上流から下流まで地域によって異なります。お気に入りの利根川の景色を探しに出かけてみませんか?
激流を下るラフティング
幅広い年齢層に人気のカヌー
散策でおなかが空いた取材班は、「道の駅 水紀行館」の中にある食堂でお昼ごはんをいただきました。おそばやおやきをはじめ、群馬県産の食材を使ったメニューは、観光客はもちろん地元の人からも人気があります。食堂のお隣では、新鮮な野菜やおみやげにぴったりなスイーツなどを販売。あれもこれもおいしそうで、どれをおみやげにしようか迷ってしまいました。
住所…利根郡みなかみ町湯原1681-1
営業時間…9時~17時
定休日…第2・4火曜(7月~10月無休)※祝日の場合は翌日
0278-72-1425
■次回は吾妻郡高山村をご紹介します。