下仁田町「あぶだ福寿草の里」の様子
雪どけとともに、地表にこぼれるように咲き始める福寿草。日光を反射して黄金色に輝く花弁は、きれいなだけでなく、ちゃんと意味があります。花びらの中に太陽光を集めて温かくし、寒い中で活動する虫たちを休ませてあげ、かわりに、虫たちに受粉を助けてもらうのです。蜜を持たない福寿草が受粉するための工夫というわけです。
今回ほぺたんがやって来たのは、下仁田町にある「あぶだ福寿草の里」。1.5ヘクタールの敷地一面に咲く福寿草と、1000本の紅梅のコラボレーションを楽しむことができます。
福寿草
約20年前、荒れた山を整備していた地元農家の方たちが見つけたのは、山の斜面に、人知れず咲く福寿草。そこで、地域民による「あぶだ福寿草を育てる会」を立ち上げ、雑木を伐採して下草も刈り、福寿草が育ちやすい環境を整えました。自生する花の株をわけて増やし、紅梅やロウバイの木も植えて、2006年に開園したのが「あぶだ福寿草の里」です。今も毎年、福寿草を少しずつ増やしているそうです。
見頃を迎えた福寿草
ここでは1シーズンに2回、お楽しみがあります。1回目は、2月中旬~3月中旬の福寿草。2回目は、3月上旬~下旬の紅梅です。福寿草と紅梅の見頃が重なる3月上旬には「あぶだ福寿草まつり」を開催し、地元農産物や福寿草の鉢植えの販売、また、先着300名様にきのこ汁を無料サービスなど、地域の方たちによるおもてなしがあります。
訪れるのは、日の当たる午前中がおすすめです。なぜなら福寿草は、晴れた日の日中に咲くからです。
3月には紅梅が満開に
福寿草と紅梅
お花見のあと、ほぺたんはさらに足をのばし、中之嶽神社へ。創建819年、妙義山に抱かれるように建つこの神社には、日本一大きいだいこく様が祀られています。その大きさは、高さ20m、重量8.5トン!一般的なだいこく様は小槌を持っていますが、こちらのだいこく様の手には剣が。これで厄をはらい、福を招いてくれるそうです。境内には、蕎麦やうどん、こんにゃく田楽など食事ができるドライブインもあります。運気アップに訪れてみてはいかがでしょうか。
ほぺたん、中之嶽神社へ!
日本一のだいこく様
下仁田駅周辺はお食事処がたくさんあります。取材班がやって来たのは、二代目と三代目がきりもりする「食亭エイト」。いただいたのは下仁田名物・下仁田かつ丼です。卵でとじず、しょう油ダレにくぐらせたカツは、ボリュームがあるのにあっさりして美味!みなさんもぜひ、おためしください。
食亭エイト(下仁田かつ丼の会 加盟店)
住所…下仁田町大字下仁田366-2
営業時間… 11時~14時・17時~21時
定休日…木曜
TEL…0274-82-2371