コープとは英語の協同組合「co-operative」の略です。農業協同組合や漁業協同組合などさまざまな協同組合がありますが、消費者の協同組合を生活協同組合(生協)と呼び、「コープ」とも呼ばれています。
一人ひとりの消費者がくらしのさまざまな願いを協同し、たすけあいながら実現してゆく消費者の組織、それがコープです。一人ひとりが「出資金」を出し、事業や活動の「運営」に参加し、「利用」する、協同組合です。
「コープの出資金」についてはこちら組合員一人一人が持ち寄る大切な出資金は、安全で安心できる商品作りや宅配・店舗の運営などに活用されています。出資金はみんなの願いを実現するために活用されています。
豊かなくらしのため、組合員みんなで宅配や店舗などで商品を購入したり、さまざまなサービスを利用します。
運営の主役は「組合員」です。組合員の声を「こえのポスト」や試食やグループインタビューなどさまざまな場で受け止め、事業や活動に生かしています。また、各地域で選ばれた組合員の代表である総代は、総代会議で意見をだしたり、通常総代会では生協の事業計画や予算などの議案について議決します。
ロッチデール公正開拓者組合の最初の店舗は、現在博物館となっています。
コープは、1844年、イギリスのロッチデールの町ではじまりました。「混ぜもののない」「量目にごまかしのない」商品を手に入れるために、28人の織物工が、苦しいくらしの中から、一年をかけて一人1ポンドを積み立ててロッチデール公正開拓者組合をつくり小さな店舗を建てました。その小さな輪は世界中に広がり、今では10億人を超える人々が協同組合に参加し、世界最大の非政府組織(NGO)となっています。
国連は2012年を「国際協同組合年(International Year of Co-operatives=IYC)」と定め、これを受けて世界各国で様々な取り組みが行われました。
日本でも「2012国際協同組合年全国実行委員会」が発足し、各地で多彩な取り組みが展開されました。国際協同組合年とは、協同組合が社会経済開発、世界の食料安全保障、金融危機への対応に貢献することへの期待を込め、その活動を広めることを目指したものです。
さらに、国連は2025年を2回目の「国際協同組合年」と定めました。
これは、協同組合の重要性を広め、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を促進することを目的としています。国連は、この機会に協同組合の価値や役割を再認識し、協同組合が持つ力を活かしてより良い未来を目指すことを期待しています。
「協同組合はよりよい世界を築きます」をテーマに、様々な取り組みが進められています。
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