組合員の皆さまには、日頃よりコープぐんまの事業と活動へのご協力、またご支援に対して心より御礼申し上げます。また、組合員活動や募金の取り組みなどにも多くの皆さまにご参加・ご協力いただいていることに心より感謝申し上げます。
世界各地、日本国内でも様々な災害が発生しています。コープぐんまでは、群馬県と35市町村とで災害時における応急生活物資供給等に関する協定を締結し、災害に備えた取り組みを進めています。今後は更に一歩踏み込んだ包括連携協定の締結を各自治体と協議させていただき、組合員や地域の皆さまの暮らしに貢献できる取り組みを前進させるべく取り組んでまいります。
昨年は、核兵器の廃絶や被爆者の救済を訴える活動を続けてこられた、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を授賞しました。しかし、世界各地で紛争が続き、国際情勢は引き続き軍事的な緊張感が高まっています。今年は戦後80年を迎えます。改めて「核兵器のない世界」の実現に向けて、平和の大切さを広める活動など、様々な団体や行政と協力しながら組合員の皆さまのくらしを守る取り組みを進めたいと思います。
2025年は国連が定めた「国際協同組合年」となります。この国際協同組合年は2012年にも定められており、同じテーマが2回採択されるのは稀であります。これは協同組合がSDGsの取り組みに貢献していることが認められ、協同組合の人間らしい雇用の創出、貧困と飢餓の解消、教育、社会的保護、金融包摂、経済社会の発展と豊で暮らしやすい地域共生社会の構築などに、より一層貢献することが期待されています。また5月末日、国会において、「国際協同組合年に当たり協同組合の振興を図る決議案」が決議されました。政府として持続可能な地域社会づくりの主体として協同組合を位置づけること、組合員が民主的に管理運営する民間の非営利組織である点に留意して振興に取り組むことなどが盛り込まれました。行政、諸団体、組合員の皆さまと協力しながら協同組合の取り組みを更に進め広げる1年にしたいと思います。
これからも組合員の皆さまとのつながりを大切に、地域とともに力を寄せ合って「誰一人取り残さない社会」を目指して事業と活動をすすめていきたいと考えています。ビジョン2035「食べるしあわせ、自分らしいくらし、ともにのちからで笑顔の明日を」の実現に向けて、更なる飛躍の1年にしたいと思います。
2026年4月にはコープぐんま創立70周年を迎えます。支えていただいている多くの組合員、生産者、お取引先の皆さま、そして職員に感謝をし、様々な取り組みにチャレンジしてまいります。
代表理事 理事長 大貫晴雄