許諾第05-010901号
天狗岩発電所(吉岡自然エネルギーパーク内)
上毛かるたが誕生したのは、1947年、まだ日本全国に電気が普及する前のことでした。豊富な水資源を活用して古くから水力発電の開発に取り組んできた群馬。特に、戦後は、急速に高まる電力需要に追い付くため、大規模なダムの建設を進めました。上毛かるたの「理想の電化に電源群馬」という言葉には、電力の供給を通じて人々が憧れる豊かな生活を実現しようという思いと誇りが込められているのです。
近年、県内では大規模な水力発電所に加えて、農業用水や小さな河川を利用した小水力発電所の数が増えています。さらに、太陽光や風力などを活用した自然エネルギーの導入も進んでいます。利根川水系の豊富な水資源、日本でも指折りの日照時間、山から吹き下ろす強風「からっ風」、こうした特徴を持つ群馬は、環境に優しい自然エネルギーの宝庫といえるでしょう。
自然エネルギーについて知るため、ほぺたんは「吉岡自然エネルギーパーク」を訪ねました! パークの中には、太陽光、風力、水力の3つの自然エネルギーを利用した発電システムがあります。
天気や季節によって変わる発電量は、電光掲示板で確認することができます。訪れた日は、あいにくの曇り空。この日、3つの発電システムの中で発電量が最も多かったのは「天狗岩(てんぐいわ)発電所」でした。
電光掲示板で発電量をチェック
用水路に設置された発電機(天狗岩発電所)
「天狗岩発電所」では、農業用水の流れを使って電気を生み出します。ほぺたんが近くに行ってみると、水が勢いよく流れ落ちる音が聞こえました。水の勢いは季節によって違うものの、最大540キロワットの電力が得られるそうです。
見上げるほど大きな風車(吉岡風力発電所)
次に、ほぺたんは「吉岡風力発電所」へ。遠くからもよく見える風車の羽は、直径30メートル。この大きな羽根が風力で回転することによって、発電機が稼働します。「吉岡風力発電所」で発生する電力は、一般家庭約100軒分の需要量に相当するのだとか。
ほぺたんが最後に向かったのは「リバートピア吉岡」です。こちらの温泉施設では、屋根の上に設置した太陽光パネルで発電を行っています。さらに、地熱も利用するなど、自然エネルギーの活用に取り組んでいます。
地下1300メートルから湧き出る天然温泉は、肌がスベスベになると評判。パーク内を見学したあとは、地元で親しまれる温泉でのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?
リバートピア吉岡
眺望が魅力の露天風呂
「吉岡自然エネルギーパーク」の周辺には「物産館かざぐるま」や「船尾まんじゅう売店」があり、地元のおみやげを買うことができます。取材後、「物産館かざぐるま」に立ち寄った取材班は、とってもおいしそうな手づくりパンを発見。吉岡町で人気のパン屋さん「クランパン」のものと聞き、直接お店にも行ってみました!さまざまな種類のパンが並ぶ店内。天然酵母を使ったパンは味わいたっぷりです。ぜひ一度お試しください!
住所…北群馬郡吉岡町大久保2424
営業時間…8時半~19時
定休日…月曜・日曜
0279-55-1917
■次回は多野郡神流町をご紹介します。