許諾第05-010901号
新緑、紅葉の名所として知られる吾妻峡。大昔に火山から噴き出した溶岩が川によって深く浸食されてできたといわれており、その美しい景色は、日本三大奇景や日本新三景に数えられる「耶馬渓」(大分県)と比べられ、古くから「関東の耶馬渓」と呼ばれてきました。10月下旬から11月上旬にかけては、両岸の木々が赤や黄色に染まり、吾妻峡に彩りを添えます。
両岸に生い茂るカエデやクヌギなどが季節ごとに彩りをそえる「吾妻峡」
吾妻峡へやって来たほぺたん。吾妻川を勢いよく流れる水の音を聞きながら、散策歩道を進んでいきました。
散策歩道の途中には、2016年に完成したばかりの「猿橋」があります。猿橋は、江戸から大正時代に実在した木造の橋をモデルとしてつくられました。橋桁や欄干にケヤキ材が使われ、趣のあるたたずまいをしています。猿橋の上からは、「白絹の滝」や色とりどりの紅葉が楽しめます。
猿橋の上から渓谷を眺めよう!
白絹の滝
さらに、散策歩道は、吾妻渓谷の中で川幅が最も狭まったところへと続きます。その区間は約900メートル。昔の単位では「8丁」の距離であったことから、このあたりは「八丁暗がり」と呼ばれているそうです。一方、八丁暗がりにかかる「鹿飛橋(しかとびばし)」は、鹿が飛んで渡れるほどの川幅であることが名前の由来なのだとか。
このほか、自然の力で削られた岩には、その形から「竜頭岩」や「竜尾岩」といった名前がつけられています。岩壁に浮かぶ龍の姿を想像しながら、ほぺたんは散策を楽しみました。
紅葉にかこまれた鹿飛橋
吾妻峡には、山歩きに慣れた人向けのハイキングコースもあります。つづら折りの道をたどっていくと、切り立った崖や奇岩、滝など変化に富んだ景色が現れ、小蓬莱(しょうほうらい)にある見晴台からは、建設中の八ッ場(やんば)ダムの様子を眺めることもできます。
紅葉が見頃を迎えると、岩島駅、道の駅あがつま峡、十二沢パーキング、渓谷パーキング、鹿飛橋、旧熊の茶屋の間をつなぐシャトルバスが運行されます。吾妻峡へ秋を探しに出かけてみませんか?
【シャトルバス】
平成29年10月20日から11月19 日まで運行。
一般200円、小学生以下100円
小蓬莱(見晴台)
吾妻峡を散策したあとは「もみぢ茶屋」へ。看板を目印にお庭を入っていくと、素敵な古民家が現れます。囲炉裏のある店内はノスタルジックな雰囲気。お店自慢の手打ちそばは、もりそば、ざるそば、温かいつけ汁のそばから選べます。昭和の懐かしい雑誌や漫画を読んだり、気さくなお店のご主人とおしゃべりしたり、のんびりとした時間を過ごしてみませんか?
住所…吾妻郡東吾妻町松谷3845
営業時間…11時~16時
休業日…無休
TEL…0279-67-3691
■次回は上毛かるた「み」の札をご紹介します。