玉原高原に咲き誇る5万株のラベンダー
鮮やかな紫色の花と豊かな香りが魅力のラベンダー。地中海沿岸が原産で、冷涼で乾燥した気候を好む植物です。日本では北海道・富良野のラベンダー畑が有名ですが、群馬県でもラベンダーが一面に広がる絶景を見られることをご存じでしょうか。その場所は、沼田市の玉原(たんばら)高原にあります。玉原高原の標高は1200~1500メートル。冬はスキー場、夏は避暑地として知られています。雪が解けて夏が訪れると、ゲレンデは「たんばらラベンダーパーク」(※)へと変わります。
ラベンダー(こいむらさき)
「たんばらラベンダーパーク」へ入ると、まずサルビアやマリーゴールドなど、色とりどりの花々がお出迎えしてくれます。カラフルな花のじゅうたんを通り抜け、ラベンダー畑へ向かいましょう!
園内に植えられているラベンダーは「こいむらさき」「おかむらさき」「ナナリサワ」「グロッソ」の4種類。見頃を迎え、一面が鮮やかな紫色に染まると、さわやかな香りがたちこめ、高原に癒しの楽園が生まれます。「ハーブの女王」と呼ばれるラベンダーは古くから沐浴剤に利用され、その名前は「洗う」を意味するラテン語「lavare」に由来するのだとか。園内では、石けんやアロマオイル、柔軟剤など、ラベンダーを使ったグッズが販売されているので、古代から愛されるラベンダーの香りをおうちで堪能してみてはいかがでしょうか。
色とりどりの花が咲く丘
おなかが空いたら園内にあるレストランへ。高原野菜や上州牛や上州麦豚を使用したメニューが揃い、名物の「ラベンダーソフト」も味わえます。
苔でつくられた動物たち
トランポリンなど遊具も充実
ラベンダーを観賞した後は、沼田市内をさらに散策してみませんか。豊かな自然と歴史が息づく沼田市。吹割の滝の迫力を間近で感じたり、果物狩りを体験したり、真田氏ゆかりの史跡や5月に開館したばかりの「沼田市歴史資料館」を訪ねたり、楽しみ方はさまざま。ぜひ足を運んでその魅力を感じてみてください!
名勝、吹割の滝
沼田城跡を見学
沼田市内には40軒以上のさくらんぼ園があります。収穫期は6月中旬から1ヵ月ほどですが、農園でしか味わえない完熟のさくらんぼは格別のおいしさ。7月中旬からは、さくらんぼ狩りに代わってブルーベリー狩りが楽しめます。その場で食べるのはもちろん、持ち帰ってブルーベーリージャムをつくるのもおすすめです。
フルーツ狩り情報
http://www.numata-kankou.jp/activity/fruit/