旅館 仙郷「左弦の湯」
名勝・吹割の滝と、四季折々の渓谷美を誇る片品川。その川沿いの斜面に、13軒の宿が立ち並ぶ老神温泉があります。そこに伝わるのは、こんなお話。「昔、大蛇に化けた赤城山の神が、ムカデに化けた日光男体山の神と闘い、体に受けた矢を抜き赤城山麓に突き刺すと、湯が湧き出しました。その湯に浸かると傷がたちまち治り、ムカデを追い返したことから温泉は『追い神』とよばれ、赤城の神は老いるまで温泉で過ごし『老神』といわれたそうな」。
片品川中流の老神渓谷
昭和5年の新聞によると、当時の温泉人気投票で老神温泉は全国7位、群馬県では1位の人気の温泉地でした。その頃の老神温泉は、片品川の川辺にあり、風呂は川原の野天風呂。薗原ダムの建設にともない、温泉街が現在の場所に移ったのは、昭和40年頃のことです。川岸には今もかつての宿や湯船の跡が残り、老神温泉の歴史を感じることができます。
ほぺたん、老神温泉へ!
大蛇祭り
毎年5月、新緑に包まれる頃、温泉を見つけてくれた神様に感謝する「大蛇祭り」が行われ、地元の人たちが中心となって手作りした蛇みこしが街を練り歩き、観光客も一緒に盛り上がります。続く6月は、約40万本のポピーの花を楽しめる「ポピー祭り」、冬は雪の温泉街をキャンドルが照らす「雪ほたる」、春は「びっくり雛飾り」など、楽しいイベントがたくさん。4月から11月中旬にかけて、毎朝開催される朝市も名物です。伝説が息づき、新たな取り組みを続ける老神温泉。ぜひ、訪ねてみてください。
老神温泉朝市
温泉の後は、春の沼田公園を散策しませんか?かつて沼田城があった園内に、200本以上の桜、1万球のチューリップ、約3500本のツツジなどが植えられ、春になると桜から順に開花し、訪れる人を楽しませてくれます。公園は高台にあり、沼田市街や武尊山、谷川岳を一望することもできます。
春の沼田公園
国道120号沿いに「世界と日本のはちみつ」の看板を見つけ、寄り道したのは小野養蜂場のはちみつ専門店。さくらやりんご、尾瀬の百花蜜など、小野ファミリーがみつばちと一緒に県内を移動しながら集めたはちみつと、世界から取り寄せたはちみつを販売しています。不純物なしのピュアな風味、お試しあれ!
小野養蜂場直営店 花みつばち館
場所…沼田市久屋原450-2
営業時間…9時~17時
定休日…無休
TEL…0278-23-8738