許諾第05-010901号
上毛かるたで「花山公園 つつじの名所」と謳われる「つつじが岡公園」は、館林市にあります。館林市の城沼周辺は、昔から美しいつつじが咲き乱れ、室町時代には「躑躅(つつじ)ヶ崎」という名前で呼ばれていました。
江戸時代になると、歴代の館林城主によってつつじ園は手厚く保護され、さらに多くの花が見られるようになります。色鮮やかなつつじに覆われた一帯は「花山」と呼ばれ、親しまれました。
その後も大事に守り続けられたつつじ園は、1923年に県立公園となり、1934年に国の名勝に指定されました。そして将来も地域の財産であるつつじを守っていこうと、昨年、館林市は、「つつじを愛し保護する条例」を制定し、4月23日を「つつじの日」としました。
色とりどりのつつじが咲き競う「つつじが岡公園」
江戸時代のお殿さまが見ていたつつじはどんなのだろう?ほぺたんはわくわくしながら「つつじが岡公園」にやってきました!
「つつじが岡公園」では、つつじが見頃を迎える4月中旬から5月上旬にかけて毎年「つつじまつり」が開かれています。公園に植えられたつつじの数は、50品種以上、約1万株!赤や薄紅色、紫、白など、色とりどりのつつじが次々に咲き始めると、県内外からたくさんの人々が訪れ、園内はにぎやかな雰囲気に包まれます。つつじの中の小道はまるで迷路のよう。頭上に広がるつつじのトンネルをくぐり、ゆっくり散策してみましょう。
満開のつつじを見よう!
日本にはたくさんのつつじの名所がありますが、それらの中でも「つつじが岡公園」は特別な存在だといわれています。その理由は、「つつじが岡公園」は、種類が豊富なことに加え、珍しい貴重な古木が数多くあるからです。最も有名な古木は、新田義貞が妻(勾当内侍(こうとうのないし))のために植えたと伝えられるヤマツツジ。推定樹齢800年を超えるといわれ、見上げるほど立派な姿をしています。
江戸時代に生産された貴重な品種「本霧島」
勾当内侍遺愛のつつじ
満開のつつじを楽しんだほぺたんは、園内に建つ「つつじが岡ふれあいセンター」へ。センターの中にある「つつじ映像学習館」では、数百年に及ぶ公園の歴史やつつじの生態が紹介されています。見どころは、立体映像に水しぶきやそよ風などを組み合わせた4Dシアター。上空から撮影された花山の美しい姿や、つぼみから開花までの様子など、ここでしか見られない映像は必見です。
つつじが岡ふれあいセンター
「つつじが岡ふれあいセンター」には、「つつじ映像学習館」のほかにも、館林のおみやげをそろえた売店や、休憩にぴったりの「SUGAR HILL CAFE」があります。つつじのようにきれいな薄紅色のソフトクリームをはじめ、フードメニューも充実。公園の散策を楽しんだあとに、ぜひ立ち寄ってみてください!
住所…館林市花山町3181
営業時間…11時~18時(火~金)、10時~19時(土・日・祝日)
休業日…月曜
TEL…0276-52-8306
■次回は上毛かるた「あ」の札をご紹介します。