るっく&WALK

NO.167 玉村町(2016年3月号)

水神祭の最後、厄除けの願いをこめて利根川に流される麦わらの船(玉村町歴史資料館)の写真
るっく&WALK in 玉村町
玉村町マスコットキャラクター たまたん

いにしえの面影を残す町

群馬県の南部に位置する玉村町は、古墳や史跡、文化財が数多く残る歴史の豊かな町です。

玉村町にやって来たほぺたんが、まず向かったのは「玉村町歴史資料館」です。かつて玉村町には約200基の古墳が存在していましたが、軍配山(ぐんばいやま)古墳や梨ノ木山(なしのきやま)古墳など一部を残し、その多くが消失してしまいました。資料館の前には、玉村町で見つかった古墳の石室が移築されており、貴重な遺跡を間近で見ることができます。

資料館の展示コーナーでは、考古資料や映像とともに、土地開発がはじまった古代から宿場として栄えた江戸時代まで、玉村町の歴史を解説。このほか、今も受け継がれる伝統文化も紹介しています。

玉村町歴史資料館へ来たほぺたん

玉村町歴史資料館へ

玉村町第15号古墳石室の写真

玉村町第15号古墳石室

貴重な資料や文化財が並ぶ展示室の写真

貴重な資料や文化財が並ぶ展示室

ほぺたんは展示室の中央におかれた大きな船を見てびっくり! 麦わらでできた船の全長は2メートル以上。毎年7月に行われる水神祭では、これよりもさらに大きな船が神輿として登場します。玉村町では、こうした個性豊かなお祭りがさまざまな地区で行われているそうです。

玉村八幡宮 随神門の写真

玉村八幡宮 随神門

ほぺたんが次に訪ねたのは「玉村八幡宮」。随神門(ずいしんもん)をくぐり参道を進むと、風格あるたたずまいの本殿が現れます。この本殿は国の重要文化財に指定されています。

玉村八幡宮の周辺は、日光例幣使道が通り多くの旅人が行き交った江戸時代、「玉村宿(たまむらじゅく)」と呼ばれていました。この地域には、歴史のある古民家や石碑が点在しています。宿場の面影を探して、のんびりお散歩してみましょう!

たくさん歩いておなかが空いたほぺたんは、最後の目的地「道の駅 玉村宿」へ。道の駅にあるお食事処では、こだわりの地元食材を使ったメニューが勢ぞろい! コクが効いたスープの軍配山ラーメン、上州麦豚を使った人気の生姜焼き定食、スパイシーな味が魅力のポークカレーなど、どれを食べようか迷ってしまいます。揚げたてがおいしいメンチカツなどのお惣菜や採れたての新鮮野菜も買うことができるので、玉村町へお越しの際はぜひお立ち寄りください!

2015年にオープンした道の駅 玉村宿の写真

2015年にオープンした道の駅 玉村宿

軍配山ラーメンの写真

軍配山ラーメン

安くて新鮮な地場産野菜の写真

安くて新鮮な地場産野菜

まち歩き情報

地図

玉村町歴史資料館

住所…佐波郡玉村町福島325(玉村町文化センター内)
営業時間…10時~16時
休業日…月曜、火曜、水曜、祝日、年末年始
入館料…無料
0270-30-6180

玉村八幡宮

住所…佐波郡玉村町下新田1
0270-65-2305

道の駅 玉村宿

住所…佐波郡玉村町上新田604-1
営業時間…9時半~19時
※売店(肉の駅)は18時半ラストオーダー
休業日…毎月第3水曜、年末年始
0270-27-6688

編集だより

伝統文化が大切に受け継がれる玉村町。古くから伝わるお祭りの中には、顔に墨をつけて無病息災を願う「すみつけ祭」(2月開催)や、地蔵をかつぎながら歩く「地蔵祭」(2月・7月開催)など、ほかの地域では見られない変わったお祭りもあるそうです。今度はお祭りを見に玉村町へ行ってみたいと思います!

  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。

■次回は上毛かるた「け」の札をご紹介します。