るっく&WALK

NO.257 高崎市「群馬県立近代美術館」(2024年10月号)

磯崎新が設計した建物の写真

建築家・磯崎新が設計した建物

るっく&WALK in 高崎市

子どもも大人も楽しめる「群馬県立近代美術館」

残暑が和らぎ、風に涼しさを感じる頃、ほぺたんがやって来たのはこちら。高崎市郊外に広がる県立公園「群馬の森」(現「アイ・ディー・エー群馬の森」)内に、1974年に開設された美術館です。

コレクションは、福沢一郎、山口薫、オノサト・トシノブら郷土の作家をはじめ、ルノワールやモネといったヨーロッパ近代美術、日本美術、日本と中国の古美術、現代美術など幅広く収蔵。
その中からシーズンごとに作品を入れ替えて展示する「コレクション展示」と、テーマに沿って集めた他館の作品を展示する企画展を年に数回開催し、いつ訪れても豊かな芸術にふれることができます。

展示室の写真

展示室

美術ファンはもちろん、幅広い層が楽しめるのも魅力です。学芸員の解説を聞きながらコレクション展示作品を鑑賞できる「サンデー・ギャラリートーク」では、その場で学芸員に質問もでき、知識がなくても作品世界を楽しめます。

毎月第2・4木曜午前中は、親子優先の時間帯「ファミリータイム」。小さい子どもと一緒でも気兼ねなく鑑賞できます。幼児から参加できる「こどもアートツアー」では、ゲームやお話をしながらアートを楽しめると聞いて、ほぺたんはワクワク。

「美術鑑賞というと何だか難しそうですが、子どもたちは『何これ、変!』『これなら描けるよ!』などと自由に表現して楽しんでいます。大人の方も子どものように、まずは感じるままに作品を楽しんで見ていただけたら」と学芸員の中沢さん。

ツアーに参加する子ども写真

「こどもアートツアー」の様子

森の中にある美術館ならではの楽しみ方も教えてくれました。「美術鑑賞の前後に公園内を散策するのもおすすめです。季節ごとに移ろう自然の美しさも味わえますよ」

「群馬の森」とほぺたんの写真

「群馬の森」で森林浴中

開館50周年を記念し、今秋には「群馬からみる日本の美」をテーマに企画展を開催。
群馬県の文化振興にも大きく貢献した高崎市の実業家、井上房一郎が同館のために収集・寄贈した作品群「戸方庵井上コレクション」の特色ある作品と、全国各地から集めた日本美術の逸品にも出会えます。

富士山図の写真

企画展展示作品:尾形乾山「富士山図」
江戸時代 群馬県立近代美術館 戸方庵井上コレクション(通期)

編集だより

外観とコンフィチュールの写真

美術館近くの住宅街で見つけた素敵な洋菓子店。オーナー・パティシエはフランス・アルザスで修業し、帰国後に地元で開業したそう。
宝石のようなケーキとコンフィチュールに使う果物は、ほとんどが群馬県産。ご実家で栽培している無農薬木苺のコンフィチュールが絶品でした!

Caprice de moi(カプリス ドゥ モワ)
住所…高崎市下滝町566-1
TEL…027-335-6058
営業時間…11時~18時(ケーキ完売次第終了)
定休日…月・火・水曜

  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。
地図