旧赤堀町にある「あかぼり小菊の里」
菊の花は古くから、不老長寿や繁栄をもたらす縁起の良い花とされてきました。その清々しい香りには邪気を払う力があると信じられ、菊の花を浮かべて入浴する「菊湯」や、菊の花をつめた枕で眠る「菊枕」など、菊を用いたさまざまな風習があったそうです。
花は大きさによって、大菊、中菊、小菊に分けられます。
今回ご紹介するのは、小菊の名所「あかぼり小菊の里」。伊勢崎市の北端に横たわる標高168.3メートルの峰岸山にあり、最盛期には、山のなだらかな斜面が一面、黄色やピンクの小菊で埋めつくされます。
丘陵を鮮やかに染める小菊
峰岸山の約2万3000㎡の敷地に、小菊約2万株が咲き誇る「あかぼり小菊の里」。
その始まりは平成15年、地元農家とボランティアの方たちが「峰岸山に小菊を咲かせて、地域を元気にしよう、人々の交流につなげよう!」と、山の南面に苗を植えつけたことでした。
今は、約100名のボランティアのみなさんからなる「小菊の里つくりの会」がその想いを受け継ぎ、苗作りから植えつけ、除草などの管理を手がけています。
そして毎年秋になると、素晴らしい芳香を放つ小菊を咲かせて、県内外からのたくさんの花見客を楽しませてくれているのです
ちなみに、小さな花が寄せ集まり、こんもりと丸い形に咲くのは、自然に丸くなる性質があるからです。
県内外から訪れる花見客
丸い形に咲くのが特徴
「あかぼり小菊の里」は、眺めも良いところです。北に赤城山、西に榛名山と妙義山を望み、のんびり散策しながら山頂まで行けば、南に秩父の山々と伊勢崎市の街並みを見晴らすことができます。
峰岸山一帯は、古墳群など遺跡の宝庫。小菊を満喫した後は、歴史散策や「伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館」を訪ねるのもおすすめです。
石器時代からの埋蔵品が展示されるほか、江戸時代末期の古民家を移築し、昔の暮らしを伝える展示室もあります。
この機会に、地域の歴史を楽しみながら学んでみませんか?
ほぺたん、伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館へ!
市内で出土した埴輪や縄文式土器
散策に疲れたら、カフェで一休みしませんか?
立派なケヤキがシンボルのこちらのカフェは、店主選りすぐりの豆を使ったオリジナルブレンドのコーヒーが人気。香り高くまろやかで、ほっとするおいしさです。
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カフェテラス オンブラージュ
住所…伊勢崎市赤堀鹿島町270-2
営業時間…11時~20時(ラストオーダー19時)
定休日…水曜
TEL…0270-62-3461