川原湯温泉の共同浴場「王湯」
群馬県は、県内に100の温泉地と453の源泉を有する温泉王国。今月号から「るっく&WALK」では、ほぺたんが群馬の温泉スポットをご紹介していきます!
最初にご紹介するのは、吾妻郡長野原町にある川原湯温泉。今から800年以上も昔、源頼朝が開いたと伝えられる由緒ある温泉地です。
旧温泉街は名勝・吾妻渓谷の懐に抱かれるようにありましたが、八ッ場ダム建設により、ダムを見下ろす現在の高台に、温泉街ごと引っ越しをしました。
新温泉街では、5軒の温泉宿と1軒の共同浴場が、川原湯温泉の歴史と伝統を継いでいます。
ほぺたん、川原湯温泉へ!
ほぺたんは、旧温泉街のシンボルとして多くのファンに愛されてきた、共同浴場「王湯」を訪ねました。
玄関に掲げられている源氏の家紋「ささりんどう」に迎えられ、中に入ったほぺたんは、入り口に桶がずらりと並んでいるのを発見。
今も王湯で行われている伝統行事、「湯かけ祭り」に使われる桶なんだそう。
共同浴場「王湯」
毎年1月20日大寒の日の早朝、ふんどし姿の男たちが「祝いだ、祝いだ」と声をあげながらお湯をかけあい、湯の神様に感謝するユニークなお祭りは、川原湯名物として知られています。
今年も、氷点下7度の極寒の中、約50名の若衆が参加し、大いに盛り上がったそうです。
湯かけ祭りの様子
かつて、川原湯温泉を訪ねた歌人・若山牧水もこよなく愛した、吾妻渓谷はどうなったでしょうか?
ダムにすべて水没する計画でしたが、住民らの運動により、4分の3が残されました。四季折々の自然美を楽しめる吾妻渓谷、これからの季節、4月中旬はムラサキツツジ、5月は新緑で彩られます。
新緑の吾妻渓谷
計画から70年近い歳月を経て、今年4月から本格稼動する八ッ場ダムは、川原湯温泉の新しい観光スポットです。
利根川水系ダムで1位の流域面積を誇り、ダムに架かる巨大な「八ッ場大橋」や「不動大橋」、ダム展望台の「やんば見放台」からは、壮大な景観を望むことができます。
新旧の魅力が織り交ざる川原湯温泉を、ぜひ訪ねてみてください。
ほぺたん「やんば見放台」へ
八ッ場大橋
取材班は、八ッ場ダムのほとりにある「道の駅 八ッ場ふるさと館」に寄り道。名物は、食事処「八ッ場食堂」の「八ッ場ダムカレー」です。
一般的なダムカレーはライスでダムを形成しますが、こちらのダムは陶器(ダム本体の模型)で作られています。
その他、地元農産物の市場や、不動大橋を望む足湯もあり、ドライブ休憩やお買い物におすすめです。
道の駅 八ッ場ふるさと館
住所…吾妻郡長野原町大字林1567-4
営業時間… 8時30分~18時00分(冬期:8時30分~17時00分)
定休日…1月~3月は水曜
TEL…0279-83-8088