秋が近づくと色とりどりのコスモスが咲く「鼻高展望花の丘」
群馬県内の四季折々の花の名所をめぐるほぺたん。今回、ほぺたんがご紹介するのは、秋の風物詩、コスモスが見られる「鼻高展望花の丘」 です。
コスモス畑がある場所には、かつて桑畑がありました。しかし、養蚕業が衰退すると、桑の木を手入れする人がいなくなってしまいます。桑畑はどんどん荒れ果て、投げ捨てられたごみが目につくようになっていきました。美しい環境を取り戻したい!地元住民たちは2001年に「鼻高町をきれいにする会」を結成。桑の木を抜いて整地した場所に花の種をまき、約5ヘクタールの耕作放棄地を花畑に生まれ変わらせました。
ほぺたん、花の丘へ!
高崎市を見下ろす丘の上にある「鼻高展望花の丘」。山々の雄大な眺望を背景に、春の菜の花、夏のヒマワリ、秋のコスモスなど、一年を通じてさまざまな花を楽しむことができます。
上毛三山を背景に咲くコスモス
2019年9月14日~10月13日までの間は、「第19回コスモス祭り」が開かれます。「鼻高展望花の丘」に植えられたコスモスは4種類、40万本。秋が近づくと、ピンクや白、黄色といった色鮮やかなコスモスが次々に花を咲かせます。コスモスの迷路は、毎年、子どもたちに大人気。美しい秋の花を愛でようと、県外から大型バスも訪れ、たくさんの人でにぎわいます。
コスモスの迷路
敷地内では、コスモスのほかにも百日草、そばの花、トロロ葵、千日紅、ヤナギバヒマワリ、サルビアなども育てられています。農産物直売店もオープンし、地場産野菜を販売。化学処理に頼らない昔ながらの製法にこだわってつくられた菜種油は、鼻高町で育った菜の花を100%使用した、ここでしか買えない特別な自然食品です。
青空に映える満開の百日草
新鮮な農産物を販売
花畑のそばで育てられているサツマイモは、地元の小学生が苗植えをしたもの。花の種まきをしたり、菜種から油を搾る方法や廃油のリサイクルについて学んだり、「鼻高展望花の丘」は子どもたちの課外学習の場にもなっています。地域や世代を超えた交流の場をつくった「鼻高町をきれいにする会」は、今年、地域の環境美化への功績が評価され、環境大臣賞を受賞しました。
サツマイモ掘り
コスモス祭りでも、週末に芋掘りや菜種油搾りなどの体験イベントが開かれます。
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
コスモス畑のすぐそばにある「みるく工房タンポポ」。長坂牧場と同じ敷地内にあり、搾りたて牛乳を使用した飲むヨーグルトは、とろりと濃厚な味がおいしいと評判。種類が豊富な手づくりジェラートやソフトクリームもおすすめです。新鮮な生乳のおいしさをぜひ味わってみてください!
みるく工房タンポポ
住所…高崎市鼻高町1380
営業時間…10時~18時
定休日…12月31日、1月1日
TEL…027-310-3011