源泉かけ流しの大浴場「虹マス風呂」
片品村中心部から日光方面へ、国道120号を車で30分ほど走ったところに現れる丸沼。日光白根山の溶岩流で堰(せ)き止められてできた、美しい自然湖です。
丸沼は明治時代からニジマスなどの養殖が始まり、大正時代になると、政財界や華族の釣り愛好家たちがマス釣りを楽しむために訪れるようになりました。湖畔に環湖荘が開業したのは、昭和8年のこと。井伏鱒二(いぶせますじ)や開高健など釣り好きの文豪が定宿にしたそうです。
環湖荘
大浴場「虹マス風呂」へやって来たほぺたんは、湯舟の真ん中にお魚を発見!よく見ると石で造られたニジマスのオブジェで、口から無色透明の源泉がかけ流されていました。本物のニジマスが泳ぐ大きな水槽もあります。ほぺたんは魚になった気分で湯に浸かりました。
ほぺたん「環湖荘」へ!
フィッシングのメッカとして多くの釣り愛好家が訪れる丸沼ですが、避暑地としても人気です。「標高1400mの高地にあり、冷たい湧き水をたたえた湖面からは涼しい風が吹いて、真夏もエアコンいらず。ここは群馬の北海道です(笑)」と支配人の宇津さん。夏は1週間以上滞在する避暑客が多く、湖畔にパラソルを立てて本を読んだり、尾瀬ハイキングを楽しんだり、晴天の夜は湖畔で星空観測をする人も。丸沼は環湖荘の他に人工物がなく、澄みきった空に驚くほどたくさんの星が見えるそうです。
「丸沼にいらしたら、きっと、群馬にこんなところがあるんだと感動していただけると思います」(宇津さん)。
原生林に囲まれた丸沼
丸沼の星空
環湖荘を後にしたほぺたん。次に向かったのは「平成の名水百選」にも認定された片品村の名水スポット巡りです。自然環境に恵まれた片品村は複数の湧水源があり、1日11,000t以上の湧き水が湧出。村の水道はすべて湧き水なのです。村内10カ所に取水スポットが整備され、村を訪れる人も自由に水を汲むことができます。
丸沼高原涼水
ドライブ休憩に立ち寄った道の駅。片品の名水と地元産小麦粉で作る尾瀬名水うどんが人気の「かたしな食堂」、地元の人が週替わりで料理を提供する「村民キッチン」があり、片品グルメを満喫できます。展望テラスで足湯に浸かりながら、花豆ソフトなどご当地ソフトクリームをいただくのもおすすめ。名水スポット「花の谷湧水」もあります。
道の駅 尾瀬かたしな
住所…利根郡片品村大字鎌田3967-1
営業時間…9時~17時
かたしな食堂…11時~14時
※村民キッチンは要確認
定休日…金曜
TEL…0278-25-4644