るっく＆WALK

NO.249 高崎市「相間川あいまがわ温泉」（2024年1月号）

女湯

とっても濃い温泉「相間川温泉ふれあい館」

冬本番を迎え、体の芯から温まる温泉を求めてやってきたのは、群馬県北西部にある倉渕町。東に榛名山の一角をなす杏ヶ岳すももがだけが大きく見える山あいの地に、湧出温度62度という熱々の温泉が湧いています。源泉は無色透明ですが、鉄分を豊富に含むため、空気にふれると酸化し、湯船にたまる頃には黄金色に。塩分や油分も含み、かすかに鉱物油のにおいがします。湯ざわりはなめらかで、いつまでも浸かっていたくなる心地よさ——。

そこで目に入ったのが、浴室の壁にある「カップラーメン　お湯を注いで3分　相間川の温泉おゆ入っても7分！　これ以上はのびるだけ」という注意書き。実はこの湯、成分濃度が温泉として認められる基準値の20倍以上もあり、高い温泉効果を得られるぶん、湯あたりしやすいのです。のびる前にあがるとしましょう。

相間川温泉ふれあい館

鉄分・塩分・油分を含む湯

相間川温泉は平成4年、旧倉渕村が村内の遊休農地を整備し、ドイツ発祥の貸し農園「クラインガルテン」を開園したのが始まりです。平成8年に宿泊や食事もできる温泉施設がオープンし、農園利用者だけでなく温泉愛好家も訪れるようになりました。敷地にはログハウスやBBQ場もあり、泊まりがけで週末菜園や、夏は相間川で川遊びを楽しむ人も多いそう。

「これからの季節、真冬も暖かなログハウスでおこもり湯治もおすすめですよ」（相間川温泉・秋山さん）。

ログハウス

体の芯までぬくぬくになったほぺたんは、「くらぶちこども天文台」へ！年中無休・予約不要・無料で、スタッフやボランティアの方によるわかりやすい星空解説を聞きながら、子どもから大人まで気軽に星空観測を楽しめるスポットです。

「ほぺたん、昼間の星を見たことがある？」とスタッフの武井さん。望遠鏡をのぞいてみると、青空にビーズのような銀色の星が！
「倉渕は街の明かりが届かない山間部にあり、空も広いので星空観測にもってこい。なかでも、1年で最も多くの一等星が見える冬の星空は圧巻です。ぜひ、暖かい格好で遊びにいらしてください」（武井さん）。