浅間山の中腹に広がる15万株のシャクナゲの花園
季節の花を探して嬬恋村にやってきたほぺたん。広大なキャベツ畑を抜けて「浅間高原シャクナゲ園」へ。
シャクナゲは浅間山に自生する植物ですが、昔は今ほどたくさんの花はありませんでした。
きっかけは数十年前のこと。嬬恋村に住む造園家の方が、栽培は難しいとされていたシャクナゲを種から育てることに成功。苦労して育てた苗木を村のために寄付しました。このシャクナゲを村民が一丸となって大事に守り育て、15万株もの花が咲くシャクナゲ園を完成させたのです。
日本一のキャベツの産地、嬬恋村
シャクナゲ園の広さは東京ドーム約10個分。5月になると、広い園内は赤や白、ピンクの花で埋め尽くされます。大輪のシャクナゲが満開になった姿は圧巻。シャクナゲ園の標高は1400メートル以上ですが、すぐ近くまで車で行けるので、高原は歩くのが大変という人も気軽にお花見を満喫できます。
高原にあらわれた花の楽園
もし時間と体力に余裕があるなら、ハイキング気分でシャクナゲ園の中をぐるりと歩いてみましょう!園内では、アズマシャクナゲ、屋久島シャクナゲ、コマクサ、イワカガミといった花々をはじめ、新緑のカラマツや浅間山の眺望も楽しむことができます。耳をすませると、鳥たちがさえずる声があちらこちらから聞こえてきます。
シャクナゲ
コマクサ
2019年5月10日から6月2日まで「しゃくなげ園まつり」が開催されます。浅間高原の自然に関する無料ガイドや記念樹の植栽体験イベントが行われたり、植木の直売店や特産品を販売するおみやげ店が並んだり、にぎわいを見せます。
おまつりの開催中、万座・鹿沢口駅とシャクナゲ園の間を無料送迎バスが運行します(3日前までに要予約0279ー97ー3721)。駅のそばにある「嬬恋村観光案内所」では、鬼押出し園や湯の丸高原レンゲツツジ(6月中旬開花)など、嬬恋村の観光情報を提供。特産のキャベツや花豆を使ったおみやげもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
鬼押出し園
湯の丸高原レンゲツツジ
嬬恋村を訪ねた取材班は、地元で人気の「割烹 中居屋」で昼食をいただきました。ご主人自らが山に入り摘んだ山菜の天ぷらと手打ち蕎麦は風味抜群。近くの山では1年を通して約70種類もの山菜が採れ、その中から旬のものを提供しているのだとか。次に来るときはどんな山菜が食べられるかな?再訪が楽しみなお店です。
割烹 中居屋
住所…吾妻郡嬬恋村吾妻郡嬬恋村三原388
営業時間…11時~14時半、17時~20時
定休日…火曜
TEL…0279-97-2643