許諾第05-010901号
赤城山、榛名山とともに「上毛三山」といわれる妙義山。いくつもの峰々からなり、南側の白雲山、金洞山、金鶏山は「表妙義」、北側の谷急山、丁須の頭、御岳などは「裏妙義」と呼ばれています。
長年の風雨で岩が削られ、けわしく連なった山並みが妙義山の特徴です。その姿が明々巍々(めいめいぎぎ)(大きく威厳があるという意)であるところから、後醍醐天皇に仕えた権大納言長親卿が「明巍」と名づけ、これが後に「妙義」という名になったと伝えられています。
四季折々の表情を見せる妙義山
明治時代には、イギリス出身の登山家、ウェストン卿が、ロープを使い岩山を登る技術を、妙義山で地元の案内人に教えました。日本近代登山の父といわれるウェストン卿が愛した妙義山には、今も大勢の登山客が訪れています。
妙義山へやってきたほぺたんは、まず白雲山の中腹にある「妙義神社」へ。急な石段を登り唐門をくぐると、荘厳な風格をたたえる本社が現れます。本社は、黒漆塗りの権現造り。このような建物は、全国でも数少なく貴重な存在です。
さらに、上毛の日光といわれる本社には、数多くの彫刻がほどこされています。龍や鳳凰など、建物の隅々に散りばめられた彫刻はどれも色鮮やか。「どんな動物がいるかな?」彫刻の動物たちを探しながら、ほぺたんは本社のまわりをぐるりと一周しました。
妙義山に登ろう!
妙義神社 本社
続いてほぺたんは、妙義山をはじめ赤城山、榛名山など県内の山々を一望できる「妙義山パノラマパーク」へ。このパークの中にある「富岡市立妙義ふるさと美術館」では、30年以上にわたって続く「妙義山を描く絵画展」の入賞作品が展示されています。眺める場所や時間、季節によって、まったく異なる印象を持つ妙義山。展示された作品を通じて、妙義山のさまざまな表情に出会うことができます。
秋には美術館の前にコスモス畑が広がる
美術館の3階にある展望写生室から妙義山を眺めたほぺたんは、木々の間に白く浮かび上がる「大」の字を見つけました。これは妙義神社の目印として「妙義大権現」から1字を取りつくられたもの。江戸時代、妙義神社まで参詣できなかった人たちが、中山道の安中宿、松井田宿から大の字に向かってお参りしたといわれています。
このほか、「妙義山パノラマパーク」には、『妙義ふれあいプラザ 妙義温泉「もみじの湯」』や「道の駅みょうぎ」があります。登山のあとは、天然温泉とおいしい食事でのんびり過ごすのはいかがでしょうか。
高さ・幅5mの「大」
妙義神社の大鳥居の近くに建つ「道の駅みょうぎ」。観光案内所も併設されており、地元の方から観光客まで広く親しまれています。名物のこんにゃくと舞茸ごはん、うどん(またはそば)などがセットになった定食はボリューム満点!旬の新鮮野菜や舞茸、しいたけ、妙義せんべい、下仁田ねぎドレッシングなど、富岡の名産品をおみやげに買うこともできます!
住所…富岡市妙義町岳322-7
営業時間…9~17時
休業日…第3水曜・年末(4・5・10・11月は無休)
TEL…0274-73-3991
■次回は上毛かるた「や」の札をご紹介します。