るっく&WALK

NO.252 前橋市「前橋文学館」(2024年4月号)

萩原朔太郎とその資料の写真

萩原朔太郎とその資料

るっく&WALK in 前橋市

萩原朔太郎の詩に出会う前橋文学館

ほぺたんと一緒に群馬県の魅力を再発見する「るっく&WALK」。今回から、県内の美術館・博物館・文学館を巡ります。第一回は「前橋文学館」。前橋市で創作活動を繰り広げた詩人、萩原朔太郎を中心に、前橋ゆかりの文学者を紹介するスポットです。 朔太郎は明治19年、前橋市の裕福な開業医の長男として生まれました。前橋中学校在学中に文芸誌に短歌を発表し始め、27歳のとき、室生犀星の詩に感動して詩作の道へ。大正6年に刊行した詩集『月に吠える』は、話し言葉を使い自由にうたう「口語自由詩」というスタイルで、現代の文学にも大きな影響を与えています。

文学館では、朔太郎の直筆原稿や愛用の楽器など貴重な資料を展示するほか「詩に興味がない人や文学が苦手な人も、心に響く言葉と出会えるように」と、様々な仕かけを用意しています。

ほぺたんの写真

ほぺたん、前橋文学館へ!

館内に入ると目に飛びこんでくるのは、エントランスホールの壁面に大きくプリントされた朔太郎の詩。階段の壁には5つの小窓があり、のぞいてみると、そこにもガラスにプリントされた詩が。「館内外のいたるところに詩を散りばめているので、巡りながら見つけてみてくださいね」と前橋文学館の高坂さん。

朔太郎展示室の写真

朔太郎展示室

詩を文字で読むだけでなく、さまざまな形で体験できるのも前橋文学館ならでは。専用のスマホアプリを使い、詩の朗読やアニメーションが流れるバーチャルな詩の世界も楽しめます。朔太郎の詩をモチーフにした、からくり人形劇場も上演し、音楽と光、機械仕かけの人形がおりなす幻想的な舞台は、詩の世界へと誘いこむよう。文学になじみがない人も、館内をひと巡りすれば、詩がぐんと身近になります。

詩の世界をたっぷりと味わったあとは、その余韻にひたりながら散策しませんか。文学館の前には、朔太郎が「広瀬川白く流れたり…」とうたった広瀬川が流れ、河畔は文学者の詩碑も並ぶ、気持ちの良い水辺空間に整備されています。川沿いにはカフェやスイーツのお店も点在し、寄り道も楽しみです。

萩原朔太郎の書斎の写真

萩原朔太郎の書斎

広瀬川の写真

広瀬川

編集だより

片原饅頭 前橋本店
片原饅頭 前橋本店
住所…前橋市城東町2-3-8 広瀬川サンワパーキング1階東
TEL…080-5073-5834
営業時間…10時~売り切れ仕舞い 前日までの予約優先
定休日…日曜・月曜・金曜

  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。
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