渓流沿いの露天風呂
日本百名山のひとつ、武尊山の南麓に広がる川場村。日本一の道の駅に選ばれた「川場田園プラザ」をはじめ、春は桜色に染まる田園風景、夏から秋はフルーツ狩りや川遊び、冬はウィンタースポーツに雪山の絶景、ぽかぽかの温泉など、四季折々の魅力に満ちたエリアです。そんな川場村の北のはずれ、武尊山から流れる薄根川のほとりに建つのが小住温泉。
小住温泉
「ずいぶん昔から村の人や武尊山を登る人たちに親しまれていたようで、戦前には湯小屋があったと聞いています」と話してくれたのは、支配人の渡辺さんです。戦後の高度経済成長期にはゴルフ場併設の温泉となり、県内外からひっきりなしにお客さんが訪れるようになりますが、ゴルフ場の経営者が変わると温泉は閉業してしまいました。湯を惜しむ村の人たちの声を受け、沼田市出身の先代がリニューアルオープンしたのは2018年のこと。その後、縁があって、県外出身の渡辺さんが湯を受け継ぐことになったそうです。
紆余曲折がありながら、今もこうして続いているのは「なんといっても、お湯がいいから」と渡辺さん。岩の間から自然に湧き出る鉱泉は、肌に優しい泉質。温度が27度と低いため加温していますが、それでも温めなので長湯ができます。内湯と露天風呂を行き来し、浸かりたいだけ浸かると、肌はすべすべ、体もすっきりと軽くなっていました。
内湯
館内には食堂もあり、野菜や果物、ニジマスの銀ヒカリなど、川場のおいしい食材を使って板前さんが腕をふるう料理やスイーツが好評です。ほぺたんも、川場産りんごがどっさり入ったアップルパイをいただいて大満足でした。
川場村のことをもっと知りたくなったほぺたん。続いてやって来たのは「川場村歴史民族資料館」です。建物は、明治43年に建てられた旧川場尋常高等小学校の校舎を移築したもの。昔懐かしい雰囲気の館内をめぐれば、古代から近代の川場のくらしや文化、川場村出身の「女啄木」ともよばれる女流歌人、江口きちについても知ることができます。
ほぺたん、「川場村歴史民族資料館」へ!
川場村の奥部にある冨士山集落では毎年2月、雪が積もる棚田に約7000本の竹灯籠を灯すイベントが開催されるそう。当日は竹灯籠や竹ランタン作り体験(15時頃〜)、会場内の古民家で温かい料理のおもてなしも。「ボランティアと一緒に火入れ体験も楽しいですよ」とのこと。冬の思い出づくりによさそうです。
ふじやま冬の竹灯籠まつり
開催日…2024年2月10日(土)
時間…17時(火入れ開始)~20時頃
会場…利根郡川場村冨士山集落
TEL…0278-52-2285(冨士山集落活性化協議会)