許諾第05-010901号
群馬県のほぼ中央に位置する赤城山。上毛かるたで「裾野は長し赤城山」と詠まれるように、その山裾にはゆるやかな高原地帯が広がっています。
榛名山、妙義山とともに「上毛三山」と呼ばれ、親しまれている赤城山ですが、実はひとつの山ではないことを、みなさん知っていましたか? 標高1,828メートルの黒檜山(くろひやま)を最高峰として、駒ケ岳(こまがたけ)、地蔵岳(じぞうだけ)、鍋割山(なべわりやま)などの峰々をまとめて赤城山と呼ぶそうです。
赤城山(前橋市小屋原町で撮影)
コープデリグループのマスコットキャラクター「ほぺたん」
赤城山一体では、高原、湖沼、渓谷、湿原、森林など美しい自然が見られます。またパワースポットとして知られる赤城神社などもあり、1年中多くの人が訪れます。魅力いっぱいの赤城山へ、ほぺたんと一緒に訪ねました!
ほぺたんが赤城山を訪れたのは10月。標高の高い山頂では、紅葉がすこし色づきはじめていました。太陽の光を受けてきらきら輝く大沼。そのほとりには、恋愛成就、縁結び、安産などの願いを叶えるといわれる「大洞(だいどう)赤城神社」があります。ほぺたんは、「なぜ山の中に神社があるのかな?」と不思議に思いました。
赤城山は古くから信仰を集め、聖なる山を崇める人々によって群馬県の各地に赤城神社が建てられました。赤城山の中だけでも、山頂の「大洞赤城神社」、中腹の「三夜沢(みよさわ)赤城神社」、裾野の「二宮赤城神社」の3社が建っています。鮮やかな朱色の本殿を持つ「大洞赤城神社」。樹齢千年を超えるたわら杉をはじめ、木々に覆われた「三夜沢赤城神社」。境内に宝塔や神楽殿、舞台などが建つ「二宮赤城神社」。3社の赤城神社は、それぞれ違った趣を持っています。
大沼の美しい景色にほぺたんもウットリ
秋に赤や黄色に色づいた赤城山の山頂は、冬がやって来ると、真っ白な雪化粧をまといます。スキーやスケートをしたり、氷った湖面に穴をあけてワカサギ※を釣ったり。冬ならではの楽しみが赤城山にはあります。
さらに、春になると、赤城山の南面では、樹齢60年近いソメイヨシノが美しく咲き誇ります。その数はおよそ千本。満開時には見事な桜のトンネルがあらわれます。この桜の饗宴が終わると、次に花を咲かせるのはツツジです。そのあとは、夏の白樺林、秋の紅葉と、1年を通じて美しい自然の姿を見られることが赤城山の魅力。四季折々に表情を変える赤城山に足を運んでみませんか?
大洞赤城神社
三夜沢赤城神社
二宮赤城神社
赤城山の標高1,360メートルに位置する小さな湿原、覚満淵(かくまんぶち)では、四季折々の高山植物や湿性植物を観賞できます。取材に訪れた日も散策を楽しむ人の姿が見られました。『風の庵(いおり)』は、覚満淵の遊歩道からほど近く、散策に訪れる人々の間で人気のお店です。お店の自慢は、森の新鮮な水を使用してつくった十割そば。陶芸家でもある店主さんがつくった器もとっても素敵です!
前橋市富士見町赤城山1-2
営業時間…10時~日没まで
定休日…不定休
027-287-8415
■次回は「ね」の札をご紹介します。