宝川温泉 汪泉閣「摩訶の湯」
水上温泉から利根川をさらにさかのぼった山奥に湧く、宝川温泉。その昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が白鷹に導かれて見つけたのが始まりとされています。かつては地元の人が利用するだけの簡素な湯場でしたが、大正12年に宿泊施設として営業を開始。昭和20年代以降、奥利根地域のダム建設によって周辺の開発が進むにつれ、複数の宿泊棟が建ち並ぶ温泉旅館として発展していきました。名物は何といっても、宝川の両岸に広がる、野趣あふれる大露天風呂です。
ほぺたん、宝川温泉へ!
ほぺたんがやって来たのは、岩と木々に囲まれ、目の前を宝川がしぶきをあげて流れる、まさに大自然に抱かれるような露天風呂。全部で4つの湯があり、総面積470畳に及ぶ広大な湯船に、毎分1.8tもの温泉が注ぎこまれています。「露天風呂は天候によって湯の温度が変動し、適温を保つのは容易ではありませんが、この道何十年というベテランスタッフが、その日の天候に応じて調整しています」(支配人の石井さん)。
面積200畳の「子宝の湯」
女性専用の「摩耶の湯」の他は混浴。用意された湯浴み着をつけて入ることができ、若い人たちも和気あいあいと楽しんでいるそう。ほぺたんもさっそく、「般若の湯」へ!こちらは湯船が浅く、小さい子どもにも安心の湯です。露天風呂のまわりは自然を活かした庭園になっていて、散策気分で湯めぐりするのもおすすめです。
冬は一面の銀世界となるこの地に、ようやく春が訪れるのは5月。山桜が咲いて新緑が山に広がり、のんびりと露天風呂に浸かるのに、もってこいの季節を迎えます。
春の宝川温泉
露天風呂の後は、宝川温泉から車で約30分の「ノルンみなかみ」まで足をのばしてみませんか?冬はスキー場ですが、春はフラワーガーデンとしてオープン。4月中旬から5月中旬は「すいせんまつり」が開催され、ゲレンデを埋め尽くす90種100万株の水仙を楽しむことができます。期間中は「宝石探し」や「昆虫展」などキッズイベントも開催。カフェで名物「すいせんソフトクリーム」もいただけます。
観光リフトで花畑の上を空中散歩
「宝石探し」の様子
帰り道に寄ったのは、宝川温泉のお隣、水上温泉の街中にあるパン屋さん。切り盛りするのは、地元の元気なママたち。毎日食べても食べ飽きなくて、体にも、お財布にも優しいパンが人気です。卵、あんぱんの餡に使う小豆、アップルパイのりんごなど、できるだけ地元産を使うのもこだわり。一息つけるカフェスペースもありますよ。
気ママ屋
住所…利根郡みなかみ町湯原713
営業時間…9時~16時
定休日…日曜・火曜
TEL…0278-72-1700