2~3年の月日をかけて育てられるこんにゃく芋
群馬県の特産品として有名なこんにゃく。県内では、下仁田町を中心とした甘楽富岡地域や利根郡、北群馬郡、吾妻郡などの中山間地域でこんにゃく芋が栽培されています。
全国で収穫されるこんにゃく芋は、年間6万4700トン(2017年調べ)。そのうち、群馬県で収穫されるこんにゃく芋は、なんと全体の90パーセント以上におよびます。群馬県ではなぜこれほどこんにゃく芋の栽培が盛んになったのでしょうか?その答えを探すため、ほぺたんは甘楽町にある「こんにゃくパーク」を訪ねました。
こんにゃくの秘密を探そう!
こんにゃくの文化とおいしさを伝えるためにつくられた「こんにゃくパーク」。日本最大級のこんにゃく生産工場では、こんにゃくの製造工程はもちろん、歴史や雑学、豆知識まで学ぶことができます。
年間約100万人が訪れるこんにゃくパーク
見学コースの途中でほぺたんは、「どうして群馬県は日本一なの?」と書かれたパネルを発見。その理由が3つあることを知りました。
まず1つめは、群馬県の気候風土がデリケートなこんにゃく芋の栽培に適していたこと。栄養分が多く水はけのよい土地は、こんにゃく作りに欠かせない条件なのだとか。
実際の製造ラインを見学
2つめは、こんにゃく芋を粉にする技術を早くから取り入れたこと。こんにゃく作りには、生芋から作る方法と、芋を乾燥させて粉にした「精粉」から作る方法の2種類あります。明治時代、現在の南牧村にあった水車を改造し精粉を始めたのが、精粉企業の起こりと言われているそうです。
3つめは、富岡製糸場のあった群馬県には進んだ工場技術があったこと。そのおかげでこんにゃく製品を大量に生産することができたのです。
映像も使って製造工程を紹介
「こんにゃくパーク」では、こんにゃく作りを体験することもできます(要予約)。さらに、体験キッチンの奥にあるバイキングコーナーでは、さまざまなこんにゃく料理を無料で味わえます。定番の田楽のほか、ラーメンや焼きそば、から揚げ、葛きり、杏仁豆腐など、こんにゃくの新たな魅力と出会えるかもしれません。
手作りこんにゃく体験
こんにゃくバイキング
「こんにゃくパーク」の前には、休憩にぴったりの足湯があります。ヒノキ風呂や南国のリゾートをイメージしたものなど、全部で4種類5カ所。工場から出る蒸気でお湯を沸かしているため、とてもエコな足湯です。足湯の南側にある「フーズマーケット」では、新鮮な野菜を買うこともできるので、ぜひ立ち寄ってみてください!
住所…甘楽郡甘楽町小幡204-1
開園時間…9時~18時(最終受付17時)
定休日…年末年始
入園料…無料(手作りこんにゃく体験のみ有料)
TEL…0274-60-4100
ホームページ
http://konnyaku-park.com/