るっく&WALK

NO.258 館林市「群馬県立館林美術館」(2024年11月号)

展示風景の写真

展示風景

るっく&WALK in 高崎市

シロクマに会いに「群馬県立館林美術館」へ

北に渡良瀬川、南に利根川が流れ、2つの大きな川に挟まれる館林市。
多々良沼たたらぬま城沼じょうぬまなど5つの沼や湿原が点在し、多様な動植物が息づく豊かな自然環境が保たれています。そんな街に「かわいいシロクマがいる」と聞いて、ほぺたんがやって来たのは動物園、ではなく美術館です。目当てのシロクマを探すと、ガラス張りの展示室に発見!それは、美しくも愛らしい大理石の彫刻でした。

群馬県立館林美術館とほぺたんの写真

ほぺたん、群馬県立館林美術館へ!

作者はフランス人の動物彫刻家、フランソワ・ポンポン(1855~1933)。彼の作品の魅力は、シンプルな形で、まるで動物たちが生きているかのように表現していることです。代表作であるこのシロクマも、毛は一本も彫られていませんが、佇まいはまさにシロクマ。地面を蹴り上げる足、ぬっと前に伸びた首は、今にも動き出しそう。

動物園や農場の動物をモデルに、鶏や猪、カバ、オランウータンなど、さまざまな動物を作品にしたポンポン。動物からもなつかれるほど動物と仲良しだった彼の彫刻は、どこか温かさを感じさせて、見ていると幸せな気持ちになります。

彫刻のシロクマの写真

フランソワ・ポンポン 《シロクマ》 1923-33年 白色大理石

群馬県立館林美術館は、「自然と人の関わり」をテーマに2001年に開館。テーマにふさわしい作家としてポンポンに注目し、作品をコレクションしています。建物は多々良沼のほとりに建ち、ガラス越しに広がる自然を背景に、のびのびとポーズをとる動物彫刻を鑑賞することができます。

12月中旬まで、スペインの画家ジョアン・ミロの版画作品を紹介する企画展も開催。色とりどりの形や線で自由に表現するミロの作品は、絵に詳しくなくても楽しめそう。鑑賞後は併設の「エミール 水辺のワッフルカフェ」で自家製ワッフルを味わってみては。

女と鏡の写真

ジョアン・ミロ 《女と鏡》
1956年 © Successió Miró / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 G3555

丸ごと焼きりんごワッフルの写真

丸ごと焼きりんごワッフル

時間があれば、多々良沼にも足を伸ばしてみましょう!年間約100種もの野鳥を観察でき、11月から3月には、白鳥の群れが冬を越すためにシベリアから飛来します。晴れた日は夕日や富士山の眺望も壮観です。

多々良沼の写真

多々良沼

編集だより

外観と麦落雁の写真

三桝屋總本店(みますやそうほんてん)
住所…館林市本町1-3-12
営業時間…9時~17時
TEL…0276-72-3333
定休日…日曜

  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。
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