奥四万湖(水の色は季節や天候等により変化します)
四万川は、群馬県と新潟県の県境にまたがる稲包山を源とし、美しい滝や渓谷を成しながら山あいを流れ、中之条町で吾妻川へと注ぐ長さ約20キロの清流です。川を訪れる人々を魅了するのが「四万ブルー」とよばれる水の色。その色は季節や天気、時間帯、そして見る場所によっても変化し、コバルトブルー、ターコイズブルー、インディゴブルーとさまざまな青が現れます。青く見える理由は解明されていませんが、水の透明度の高さに加え、水中の微粒子が青い光を散乱させるためと考えられています。
四万ブルーを探しに四万川を訪ねたほぺたん。まず向かったのは上流の奥四万湖です。川を堰き止めてできたこの湖では、ダムの頂や展望台から、宝石のように青く輝く湖面を一望できます。湖畔には遊歩道が整備された親水公園もあり、ほぺたんは、湖底まで透きとおる湖水を眺めながら散策を楽しみました。
四万川には他にも、四万ブルーに出会えるスポットが多くあります。滝壺に澄んだブルーをたたえた「小泉の滝・大泉の滝」、自然が彫り出した岩の造形美と青い水が織りなす「四万の甌穴群」、エメラルドグリーンをおびた青い湖水の「四万湖」など、川沿いに巡りましょう。
ほぺたん、小泉の滝・大泉の滝へ!
さらに四万ブルーの世界に浸るなら、湖上でのカヌー体験がおすすめです。四万湖でカヌーツアーを開催しているぐりーんぴーすの高柳さんによると、「夏は万緑の山と青い湖とのコントラストが魅力」とのこと。絶好の時間帯は午前中で、「朝日に照らされる山や湖は一段と鮮やかです。運がよければ、朝もやに光の筋が射しこむ幻想的な景色に出会えることも。木陰は涼しく、冷たい湖水にふれれば自然の涼を感じられますよ」
四万湖カヌー体験
四万ブルーを満喫したあとは、甘いものをいかが?川沿いの四万温泉では「和洋スイーツ巡り」を開催し、温泉街の旅館やカフェ、商店がそれぞれに趣向を凝らした季節のスイーツを提供しています。宿泊せずとも旅館に立ち寄ることができ、スタンプを3つ集めると景品がもらえる特典も。目印は「ひとやすみ」と書かれたのれんです。
四万温泉の和洋スイーツ巡り(イメージ)
「四万の甌穴群」見学の際に見つけたスポット。手打ちそばの店や、中之条ゆかりの作家の作品を展示するアートギャラリーがあり、石の彫刻で彩られた5棟のトイレも見どころの一つ。一休みしつつ気軽にアートを楽しめます。
OUKETSU TERRACE(オウケツテラス)
住所…吾妻郡中之条町四万3497
営業時間…
ギャラリー「龍の巣」10時30分~14時30分
蕎麦屋「Kachi SOBA」11時〜14時30分(売切れ次第終了)
トイレ「+toilet」10時〜15時頃
定休日…不定休
TEL…0279-64-2290(森のカフェKISEKI)