鶴生田川「こいのぼりの里まつり」
山から平野まで変化に富んだ地形に、利根川をはじめとする河川や火山湖、沼、湿原など多彩な水辺がある群馬県。そんな群馬の水辺をめぐる旅に、ほぺたんと一緒に出かけましょう!旅の出発点は、群馬県東南部に位置する館林市。利根川と渡良瀬川に挟まれた低地に大小の沼が点在し、沼とともに歩んできた街です。
館林は、江戸時代に築城された館林城の城下町として栄えました。館林城は鶴生田川が流れこむ城沼に突き出た台地にあり、三方を沼や川に守られた防御力の高い城でした。江戸時代になると、沼とつながる堀と土塁で城下町全体が囲いこまれ、沼地を活かした堅固な町が誕生。町には商人や職人が集められ、日光脇往還などの街道も整備されたことで館林は発展します。歴代城主は城沼南岸につつじの名園を築き、花見の文化も生まれました。当時の町の区画や街道、文化風習の多くは今に継がれ、館林の礎となっています。
城沼
「どんなお城だったのかな?」興味を持ったほぺたんは、館林市第一資料館へ。
江戸時代後期の館林城を再現したジオラマが展示され、城の全体像を知ることができます。ジオラマを見たあとは、街を歩いてみましょう。旧城下町エリアや城沼のほとりには、歴史を物語る建物や景色が点在しています。ほぺたんは、狐が尾を引いて城の縄張り(設計図)を示したという伝説が残る尾曳稲荷神社や、城への通用門だった土橋門、武家屋敷など、館林城の面影をたどりました。
ほぺたん、館林市第一資料館へ!
館林城跡 三の丸土橋門
尾曳稲荷神社
明治時代以降、館林は新たな発展を遂げます。東武鉄道開通を契機に製粉業や織物業が興隆。城沼は行楽地として賑わい、旧城下町には行楽客をもてなす花街も生まれて華やかな時代を迎えました。
春、城沼周辺は桜やつつじで彩られ、鶴生田川では約3,000匹のこいのぼりが泳ぐ「こいのぼりの里まつり」を開催。こいのぼりを見上げながらのボート遊び、橋上カフェ、夜は幻想的なぼんぼりの灯りも楽しめます。自然と人、歴史文化が調和する沼辺の街、館林を訪ねてみませんか?
取材の合間に、城沼ほとりのカフェでランチ休憩。店内は温室植物園を改装した広々とした空間で、ゆったりと寛げます。看板メニューのハンバーガーは、全粒粉を使った香ばしいバンズとアンガスビーフ100%の自家製パティが好相性!大きいのにペロリと完食しました。テラス席ではBBQも楽しめます。
SUGAR HILL CAFÉ(シュガーヒル カフェ)
住所…館林市花山町3181(つつじが岡公園内)
営業時間…11時~18時(ラストオーダー 17時30分)
※つつじまつり期間中は変則営業
TEL…0276-52-8306
定休日…月曜(祝日の場合は翌火曜)