るっく&WALK

NO.271 雄川堰おがわぜき(2026年3月号)

雄川堰の写真

雄川堰

るっく&WALK in 甘楽町

城下町を潤す「雄川堰」

南に稲含山いなふくみやまや熊倉山など町を囲む山々、西から北には遠く妙義・榛名・赤城の上毛三山を望む甘楽町かんらまち。その中心に位置する小幡地区は、1615年、戦国武将・織田信長の次男である信雄のぶかつが藩主となってから、8代にわたり織田家が治めた城下町です。当時の武家屋敷や石垣が今も残るこの町に、さらさらと澄んだ水音を響かせるのが「雄川堰」。飲み水や生活用水、農業用水として、古くから人々の暮らしを支えてきた水路です。

雄川堰遊歩道の写真

雄川堰遊歩道

小幡には稲含山を水源とする雄川が流れていますが、断崖に阻まれて水を汲むことができませんでした。そこで先人たちは、上流から水を引く石積みの水路を築いたのです。正確な築造年は分かっていませんが、織田家がこの地に陣屋(統治の拠点)を置いたとき、町中に水を巡らせる水路網を整備したと考えられています。その水は400年を経た今も町を潤し、堰に沿って続く桜並木や古い町並みとともに、小幡の風情ある景観を形づくっています。

ほぺたんは、せせらぎが心地いい雄川堰沿いの遊歩道をてくてく。見つけたのは水辺に降りる階段です。野菜や農機具を洗う「洗い場」で、40カ所以上もあるそう。上流に進むと、下流から三番口、二番口、一番口と3つの取水口が現れます。ここから水は「小堰」とよばれる細い水路に分けられ、陣屋や武家屋敷にくまなく配られたあと、再び雄川に戻されていました。

武家屋敷地区を歩けば、路地の脇や生垣の間を流れる、いく筋もの小堰に出会います。その水は、織田信雄が陣屋の庭園として築いた「楽山園」をはじめ、各屋敷の庭にも引きこまれて池泉となり、今も訪れる人の目を楽しませています。

ほぺたんの写真

武家屋敷地区を歩くほぺたん

楽山園の写真

春の楽山園

毎年春、小幡では桜咲く城下町を舞台に「武者行列」が行われます。 織田信雄に扮する馬上の大将を先頭に、鎧兜を身につけた戦国武将が町を練り歩き、いつもは静かな町が観光客でにぎわいます。満開の桜とともに歴史がよみがえるこの季節、小幡の清らかな水の風景を訪ねてみませんか。

武者行列の写真

武者行列

編集だより

人気の「甘楽町産地粉ピザ」を目当てに、駅内のフードコートへ。甘楽町の姉妹都市・イタリアのチェルタルド市で研修を受けた職人が、石窯で一枚一枚焼いているそう。選んだのは「とどろくみそピザ」。轟地域の伝統味噌に下仁田ネギ※の組み合わせが絶妙で、粉の風味豊かな生地との相性も抜群!ぺろりと完食しました。

轟みそピザの写真

道の駅甘楽
住所…甘楽郡甘楽町大字小幡444-1
TEL…0274-74-5445
営業時間…フードコート
ピザ/ 10時30分~16時30分 ラストオーダー
ソフトクリームなど/ 9時~18時 
(その他施設により異なる) 定休日…元旦・2月第1火曜・6月第4火曜
※「轟みそピザ」の具は、冬季以外は長ネギになります

  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。
地図