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CO・OP 産直 北海道ななつぼし

日本一の米産地になる”それが一番の願いです

JAきたそらち ふかがわまい生産組合 生産者 伊藤裕美ひろみさん
18歳から41年間米づくりを続けている伊藤さん。年間約1,200俵の米を生産しています。収穫の日に記念撮影(写真上)。コンバインで収穫します「がんばれば1人でも収穫できるけど、妻と一緒に収穫しています」と笑顔で語っていました(写真右下)

JAきたそらち ふかがわまい生産組合
生産者 伊藤裕美さん

18歳から41年間米づくりを続けている伊藤さん。年間約1,200俵の米を生産しています。収穫の日に記念撮影(写真上)。コンバインで収穫します「がんばれば1人でも収穫できるけど、妻と一緒に収穫しています」と笑顔で語っていました(写真下)

北海道の地図

稲がすくすくと育つ夏の北海道を訪ねると、
日本食の中心にある「米」づくりに自信と責任を持った生産者の姿がありました。

稲を守りながら育てる

コンバインに乗る伊藤さんの写真

“どんなおかずにもよく合う”と人気の高い「産直 北海道ななつぼし」。粒感がしっかりしていてねばりが強くない、あっさりとした北海道のお米です。

JAきたそらち(北海道深川市)・ふかがわまい生産組合の生産者 伊藤裕美ひろみさんの元を訪ねました。JAきたそらちの生産者約650人のうち、約380人がふかがわまい生産組合の生産者です。

伊藤さんは夫婦2人で、東京ドーム3つ分ほどの広さの田んぼで米を生産しています。
「北海道の稲作で一番問題になるのは寒さですが、ここ深川は内陸で、夏場はそこそこあたたかく、夜温も下がりすぎない。ここ数年はお米の出来も良いです。あと、おいしいお米を作るために大事なのは水かな。石狩川があり、大雪山系の恵まれた水を米づくりに利用しています」と伊藤さん。

伊藤さんの米づくりは、3月の除雪作業から始まります。除雪後、ハウスを組み立ててもみをまき、ある程度の大きさまで育てたら田植えです。その後は、収穫までたっぷりの水と太陽を浴びて稲は育ちます。
「稲も他の植物と同様、花が咲き受粉して初めてお米が実ります。夜温が15度以下になる日が続くと、稲の花粉の出来が悪くなり、受粉ができないと穂の中が空っぽになってしまうんです。それを防ぐために、毎日朝晩に田んぼを回り、夜に水路を開けて水を入れ、朝に閉めます。そうやって水で田んぼの稲を保温し、守っています」

適期が大事

伊藤さんは、冬が長い北海道ならではの米づくり、「適期」の重要性についても聞かせてくれました。

「北海道では5月にも霜が降りることがあり、稲は霜に当たると枯れてしまいます。田植えを5月上旬にやってしまうと遅霜に当たるリスクがあるし、逆にあまりのんびりしていると、寒くなる時期が早いので、お米が育つ期間がしっかり取れなくなってしまうんです。5月の中下旬に植えて、9月の中下旬に収穫するのが最高のタイミング。適期が大事。どんな天候になっても対応できるように、準備をしっかりしておきます。『いつも食べてるよ』、『北海道のお米おいしくなったね』って言われるのが一番うれしいですよね。その言葉を聞くために作っています」と伊藤さん。

「日本の主食を作っているという自負、責任を持って作っています。北海道のお米はおいしいですよ!日本一の米産地になることを目指して、41年間米づくりをしています」と最後に穏やかな笑顔で話してくれました。

伊藤さんが大好きなのは、炊きたてのご飯で作る、のりを巻いた塩むすび。皆さんは、どんなお米の食べ方が一番お好きですか?

 写真  写真  写真

夏場の作業は、草刈りをしたり(写真A)田んぼの状況に合わせた水路の開閉(写真B)が中心です。「しっかりと見て回ることがとても大事な仕事です」と伊藤さん。収穫したばかりの米(写真C)「一度食べていただけたら、きっとファンになってもらえると思います!」(写真D)

CO・OP 産直 北海道ななつぼしができるまで

3月

北海道はまだ冬。1m30cmほど積もった雪の除雪作業をした後、ハウスのビニールを張り、もみまきの準備をします

4月中旬

機械で小さなポットにもみまきをします。もみを3~4粒まくと25本くらいの稲が育ちます

5月中下旬頃

田植えをします。田植え後は、朝晩に田んぼを見回って水の入っていないところに水を入れます。日中は水を止めて、水温をしっかり確保し地温を上げることが大事です

7月下旬、8月上旬

ラジコンヘリ・ラジコンボートやドローンを使い、病害虫を防除します。網で虫を捕まえて数え、一番数の多い時期を見極めています。草もある程度伸ばしてから除草します

9月中下旬~

収穫です。コンバインで稲刈りをして、田んぼの横にある調製施設(納屋)で乾燥機にかけます。刈ったばかりで水分の多い米の水分含有量を約17%まで乾燥させて、もみのままJAに出荷します

【広報誌2022年10月号より】