日本海に浮かぶ大きないけすで、すくすくと育った
「産直 活(いけ)じめ佐渡育ちサーモン」。
今年でお届け2年目の、出どころが確かな水産産直第一号商品です。
5月から水揚げ、この時期のみの商品です。
一度も冷凍することなくお届けする活じめのおいしさを、
ぜひ味わってください。
雪深い2月下旬、「産直 活じめ佐渡育ちサーモン」(銀鮭)を育てる新潟県胎内(たいない)市の弓ケ浜水産株式会社・胎内養魚場を訪れました。孵化(ふか)して3カ月弱、2~3cmに育った無数の小さな稚魚が元気に泳いでいました。
弓ケ浜水産では、孵化から出荷するまでを一貫して行っています。12月上旬に孵化する稚魚を地元の湧き水を使った池で、およそ1年かけて25cm前後にまで育てます。土日も担当3人で交代しながら、毎日注意深く愛情を持って稚魚を育てています。
海の水温が18度に下がる11月になると、胎内市から佐渡に一斉に移動させ、翌年の5月まで海の養魚場で育てます。鮭の移動は冷たい養魚場の池に1日中入って行う、最も大変な作業です。魚を傷めないように注意深く網で寄せて、専用のトラック(水槽)に積んでいきます。そして天然の鮭が川から海に下るように、水槽の水を淡水から海水に徐々に換えていき、24時間かけて鮭を佐渡の海に慣らします。
佐渡にある8基のいけすは、ひとつが直径25m・水深50~60mの深いものです。鮭は、透明度が高く潮の流れが速い、それでいて風が吹いてもそれほど荒れない海で育ちます。いけすに入れる数が多くなるとストレスがかかるので、配慮しています。いけすでは10分ごとに撮影される写真で鮭の状態を確認し、さらにダイバーのスタッフが、真冬でも月に2度、海に潜って鮭の様子、いけす・網の状態などをチェックしています。
鮭は水温が20度を超えると死んでしまうため、成魚の水揚げは水温が上がる前の5月から6月半ばころまでに、一気に行います。水揚げ直後に港で一尾ずつ活(いけ)締(じ)めにし、すぐに血抜きすることで、鮮度が良く、臭みのない商品に仕上げることができます。
佐渡で養殖が始まった2015年から200t、500t、700tと毎年生産量が増えています。佐渡事業所の山本勝所長は、「これからも生産性を高め、養殖を佐渡の産業として育てたい」と語ります。
「養殖は卵から育てるので、乱獲などが起こらない生態系に配慮した持続可能・再生可能な漁法です。この自然豊かな佐渡で育ったサーモンで、皆さんの食卓を豊かにできたらいいなと思います」と笑顔の山本さん。
適度な脂のりで、身の締まった活じめ佐渡育ちサーモン切身(加熱用)は、毎年季節限定! 一度も冷凍することなくお届けします。ぜひ召しあがってみてください。
産直 活じめ佐渡育ちサーモン切身を、地元の菱山六(ひしやまろく)醤油の調味液に漬け込みました。日本酒・みりん・ゆず果汁をバランス良く加えたしょうゆベースの調味液です。まろやかでコクのあるしょうゆの風味と、食べた後にさっぱりとゆずが香るひと品です。
【広報誌2018年5月号より】