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NO.149 上毛かるた 「ひ」の札(2014年9月号)

上毛かるた 「ひ」の札
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群馬の街を見守る白衣観音

白衣観音

白衣観音

高崎市西部にある標高150メートルの「観音山」。平安時代初期に建立された清水寺が本尊に千手観音をまつっていることから、こう呼ばれるようになりました。その山頂にそびえたつのは、上毛かるたでもおなじみの白衣観音です。

今や群馬のシンボルともいえる白衣観音は、さかのぼること80年ほど前、高崎市出身の実業家、井上保三郎によって建立されました。幼いころから観音菩薩を信仰していた井上保三郎は、戦死者の慰霊、社会の平安、地域の発展を願い、観音像の建立を決意。自らの私財を投資して建立計画を進めました。

建立地には古来より観音とゆかりの深い観音山が選ばれ、伊勢崎市出身の鋳金工芸家、森村酉三に原型の制作が依頼されました。観音像の設計を考えるにあたって、森村酉三は、参詣者と観音像が互いの目を見つめ合うよう、大変苦労したそうです。

1936年(昭和11年)、完成したばかりの白衣観音の立像は、まばゆいばかりに神々しく輝いていたといわれています。開眼供養は、百数十名の僧侶によって盛大に行われました。高さ41.8メートル、重さ5985トンの立像は、当時、「東洋一の大観音」とたたえられ、訪れた人たちを驚かせたそうです。

保三郎は、白衣観音の完成から2年後に亡くなりましたが、彼の遺志を継いだ息子の房一郎の尽力によって、1941年(昭和16年)、観音山に慈眼院が建立されました。慈眼院はもともと高野山金剛峰寺(和歌山県)の近くにあった小さなお寺。明治時代、寺院の統合廃寺が進み、衰退の危機にある中、観音山へと移転されることになりました。現在、慈眼院の境内には、白衣観音とともに、地域の発展に尽くした井上保三郎の像が同じ方向を向いて立っています。

白衣観音

白衣観音

慈眼院 本堂

慈眼院 本堂

井上保三郎の像

井上保三郎の像

観音山の頂上から街を見守る白衣観音。その姿は高崎市街からも眺められますが、ぜひ観音山まで足を運んでみてください。近くで見る観音様は、いっそう優しく慈愛に満ちた表情を浮かべています。後ろに回ると、像の内部へ入ることもできます。中は9層に分かれており、各階合わせて20体の仏像がまつられています。最上階は観音様の肩の高さ。高崎市街や上毛三山、関東平野などを見渡すことができますよ。

また、周辺には自然遊歩道があり、三千本におよぶ桜をはじめ四季折々の自然を楽しむこともできます。近隣にある清水寺や洞窟観音、染料植物園などをめぐりながら、ハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

白衣観音の胎内

白衣観音の胎内

編集部だより

30度を超える真夏のさなか、慈眼院を訪れた取材班。汗をかきながら階段を登り、観音様の胎内を拝観した後は、境内にある「一路堂カフェ」で休憩しました。こちらのカフェの自慢は、季節の野菜をふんだんに使った現代風の精進料理と、ひとつひとつ丁寧に手づくりされているスイーツ。鳥のさえずりが聞こえてくる店内で、おいしいお食事を楽しみながら、のんびりと過ごすことができました!

一路堂カフェ

高崎市石原町2710-1(慈眼院境内)
営業時間…10時30分~16時30分
定休日…木曜、金曜、年末年始
090-2475-4893

一路堂カフェ

一路堂カフェ

地図
  • 掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。
  • 一部取材先より画像をお借りしています。

■次回は「れ」の札をご紹介します。