コープぐんまは2026年に70周年を迎えます。
地域の皆さまとともに歩んだ70年間。その間、コープぐんまに関わっていただいた組合員さんにインタビューさせていただく「生協とともに」をスタートしました。
それぞれのコープぐんまとのつながりのお話を伺いました。
コープデリ宅配を利用している羽鳥とみさんは今年で100歳。約60年間生協を利用しています。
「コープを愛しているからね。」と、言って笑った羽鳥さんとコープぐんまのつながりのお話しを伺いました。
笑顔でお話しくださる羽鳥さん
羽鳥さんは1924年生まれ。16歳の時に太平洋戦争がはじまり、19歳の時には労働力不足を補うためにつくられた女性の勤労動員組織「挺身隊」として工場で働いたそうです。
コープとの出会いは1966年。前橋市内で組合員への誘いかけをする「仲間づくり活動」の中で、コープ職員と出会いました。
人のお世話をすることが大好きな羽鳥さんは生協に加入し、「仲間づくり活動」に参加することを決めました。コープ職員から生協の成り立ちの話しを聞き、グループ名を「ロッチデール班」と名付けました。生協のはじまりは1844年、イギリスのロッチデールという町で、28人の労働者が、自らの手でより良い社会を生み出そうと「ロッチデール公正開拓者組合」を設立したことがはじまりなので、そこから名前を取りました。
近所の方々に声をかけ、一時は20人程に仲間が増えたこともあったそうです。
配達方法も現在とは異なっており、たまごは小分けにされておらず、人数分が箱に入って届くので、毎週仕分けが必要でした。量りを使用して1㎏に分けるのですが、卵の大きさは不揃いなので個数は同じでも1㎏に満たないこともしばしば。「仕分けをするお当番さんは大変な役回りですよね。」と、懐かしそうにお話しをされていました。
牛乳も毎朝ビンに入って当番宅へ届き、取りに来るのを忘れてしまったお宅に羽鳥さんが届けることもあったそうです。
商品の仕分けを行います
コープぐんまの活動以外にも、婦人会や老人会などのボランティアに参加。趣味は詩吟や書道、三味線など活動的な羽鳥さん。忙しい毎日でも宅配のご利用を続けており、コープぐんまの活動を支えてくださっています。
「戦争中は食べるものも着るものもなかったし、お金も無くてたくさん苦労をしたけれど、今は幸せです。生きていれば人生は楽しいですよ。前向きに生きていかないともったいないですからね。」と、お話しをされる羽鳥さんの笑顔はとても輝いていました。
現在ロッチデール班は3人になりましたが、羽鳥さんは毎週すべてのカタログに目を通し、ご自身で注文書に記入をされているそうです。
人生の半分以上をコープぐんまと一緒に歩んでこられた羽鳥さん。いつまでもお元気で素敵な笑顔が輝きますように。
息子さんとともにお話しくださいました