生協とともに

コープぐんまは2026年に70周年を迎えます。

地域の皆さまとともに歩んだ70年間。その間、コープぐんまに関わっていただいた組合員さんにインタビューさせていただく「生協とともに」をスタートしました。
それぞれのコープぐんまとのつながりのお話を伺いました。

「生協とともに」インタビュー第11回
前橋市 「くらしのたすけあいの会」 堀越さん

第11回は前橋市で「くらしのたすけあいの会」に所属する堀越さんにお話しを伺いました。

堀越さんの写真

笑顔でお話しされる堀越さん

堀越さんがコープデリの宅配を始めたのは約40年前、結婚して現在の前橋市に引っ越したばかりの頃でした。「近所の方に誘われて。その方は生協の不純物の少ない洗濯洗剤を気に入って使っていました。食品以外でも、安心安全な商品をもとめる方が多かったんです」と振り返ります。

当時はグループ(班)配達が主流で、班長が連絡を取り合うなど、組合員同士の関わりが深かった時代です。堀越さんが特に心に残るのは、親子で参加した下仁田ミートの見学会。「自分たちで作ったウインナーを後日届けてもらえて。おいしかったです。」と笑顔を見せます。見学会や学習会には、同じ子育て世代が多く参加し、新たなつながりが生まれる場にもなっていました。生協は、堀越さんの暮らしの安心と、地域とのつながりを育む起点となっていました。

堀越さんの活動は、1997年にコープぐんまで発足した組合員組織「くらしのたすけあいの会」へと広がります。高齢や病気などで困っている地域の方を、組合員同士が相互扶助の精神で支え合う組織です。「困ったときはお互いさま」の気持ちを大切に、堀越さんも当初は賛助会員から、その後「活動会員」として参加するようになりました。

「くらしのたすけあいの会」が目指すのは、「介護保険では手が届かないところ」への対応です。発足から20年以上、取り組みは大きく変わりません。あくまで有償ボランティアとして、自分たちができる範囲で活動しています。

例えば、電球・蛍光灯の交換や庭の草取り、食品の買い出しや料理など、生活に密着した様々な依頼に応えています。高齢の方だけでなく、病気や障がいのある方、子育て中の方、時には「一日手伝ってほしい」という家事代行のような依頼もありますが、「あくまで助け合い、できる範囲で」と活動しています。

「できるだけ様々な依頼に応えられるように、『くらしのたすけあいの会』では学習会や研修会を行っています。そうして依頼者の方に『助かったよ、ありがとう』と言われるととても嬉しいです。その喜びが活動の原動力です」と語る堀越さん。コープデリを利用して家族の食卓を支え、活動を通じて地域の暮らしを支える。コープぐんまとともに歩んだ堀越さんの人生は、まさに「助け合い」の精神に満ち溢れています。

現在「くらしのたすけあいの会」は、一緒に活動を支えてくださる仲間を募集しています。

「あなたのできる範囲で、誰かの役に立ちませんか」と明るい笑顔でお話しされる堀越さんがいつまでも元気に活動されますように。

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