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萩原朔太郎の詩に出会う前橋文学館萩原朔太郎とその資料ほぺたん、前橋文学館へ!ほぺたんと一緒に群馬県の魅力を再発見する「るっく&WALK」。今回から、県内の美術館・博物館・文学館を巡ります。第一回は「前橋文学館」。前橋市で創作活動を繰り広げた詩人、萩原朔太郎を中心に、前橋ゆかりの文学者を紹介するスポットです。朔太郎は明治19年、前橋市の裕福な開業医の長男として生まれました。前橋中学校在学中に文芸7歳のとき、室生犀星の誌に短歌を発表し始め、2詩に感動して詩作の道へ。大正6年に刊行した詩集『月に吠える』は、話し言葉を使い自由にうたう「口語自由詩」というスタイルで、現代の文学にも大きな影響を与えています。朔太郎展示室文学館では、朔太郎の直筆原稿や愛用の楽器など貴重な資料を展示するほか「詩に興味がない人や文学が苦手な人も、心に響く言葉と出会えるように」と、様々な仕かけを用意しています。ホールの壁面に大きくプリントされた朔太郎の詩。階段の壁には5つの小窓があり、のぞいてみると、そこにもガラスにプリントされた詩が。「館内外のいたるところに詩を散りばめているので、巡りながら見つけてみてくださいね」と前橋文学館の高坂さん。詩を文字で読むだけでなく、さまざまな形で体験できるのも前橋文学館ならでは。専用のスマホアプリを使い、詩の朗読やアニメーションが流れるバーチャルな詩の世界も楽しめます。朔太郎の詩をモチーフにした、からくり人形劇場も上演し、音楽と光、機械仕かけの人形がおりなす幻想的な舞台は、詩の世界へと誘いこむよう。文学になじみがない人も、館内をひと巡りすれば、詩がぐんと身近になります。広瀬川詩の世界をたっぷりと味わったあとは、その余韻にひたりながら散策しませんか。文学館の前には、朔太郎が「広瀬川白く流れたり…」とうたった広瀬川が流れ、河畔は文学者の詩碑も並ぶ、気持ちの良い水辺空間に整備されています。川沿いにはカフェやスイーツのお店も点在し、寄り道も楽しみです。in前橋市館内に入ると目に飛びこんでくるのは、エントランス※掲載した店舗・施設は、定休日以外に臨時休業となる場合もあるので、ご了承ください。※一部取材先より画像をお借りしています。萩原朔太郎の書斎文学館そばに、前橋名物の酒種まんじゅう、「片原饅頭」を復活させた店があると聞いて訪ねました。創業1832年、後継者不足による2度の閉業を経て2023年に開店。今も酒種を育てるところから製造しているそう。「おいしいお饅頭を一生懸命つくっています。ぜひ、お召し上がりください」(富田店長)。17弁天通り萩原朔太郎記念館3中央通り広瀬川広瀬川サンワパーキング34中央前橋駅上毛電鉄4至前橋駅片原饅頭前橋本店住所…前橋市城東町2-3-8広瀬川サンワパーキング1階東TEL…080-5073-5834営業時間…10時~売り切れ仕舞い前日までの予約優先定休日…日・月・金広報誌ほっと2024年4月号(vol.291)発行日/2024年3月25日発行者/生活協同組合コープぐんま理事長大貫晴雄編集/コープぐんま総合企画室〒376-8523桐生市相生町1-111TEL.0277(52)9618ホームページ/https://gunma.coopnet.or.jp/ⓒ生活協同組合コープぐんま2024宅配では、お届けしている全てのカタログを回収し、リサイクルしています。ご不要の場合は、担当者に渡すか配達器材に入れてお戻しください。